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腱板アイソメトリック 壁押し 5方向(屈曲/伸展/外転/外旋/内旋)

Rotator Cuff Isometric Wall Press — Five Directions (Flexion / Extension / Abduction / External Rotation / Internal Rotation)

壁を不動の抵抗として腱板4筋を等尺性収縮させる肩のセルフ筋活性化プロトコル。動かさずに痛みのない範囲で押し合い、肩のスタビライザーを再教育する。

肩こり5 分5分以内やさしい立位器具:wall専門家由来
腱板アイソメトリック 壁押し 5方向(屈曲/伸展/外転/外旋/内旋)で主に伸びる対象部位の目安。首・肩まわりの人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 肩、胸、肩甲骨まわりです。

肩・肩甲帯肩、胸、肩甲骨まわり

target muscles

  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋
  • 三角筋(前部・中部・後部)

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き三角筋棘上筋棘下筋
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

壁の角(または壁と隣の壁の入隅)の前に立ち、両足を肩幅に開く。肩・腰がリラックスし、頭頂は天井方向に軽く引き上げて姿勢を整える。

Tips

  • 肩をすくめない
  • 顎を軽く引く
  • 骨盤は中立
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

【1.屈曲(前方押し/三角筋前部+棘上筋)】壁に向かって立ち、肘を90度に曲げて体側につけ、握り拳を作って前方の壁に当てる。拳の甲を壁に押し付けるように『前方』へ力を入れる。

Tips

  • 強度は最大筋力の25〜50%(5段階のうち2〜3、痛みのない範囲)
  • 5秒間ホールド × 10回
  • 肩がすくまないよう肩甲帯はリラックス
  • 息を止めない(鼻呼吸または口で吐き続ける)
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

【2.伸展(後方押し/三角筋後部+広背筋+大円筋)】壁を背にして立ち、肘を伸ばし、上腕後面(肘の少し上)を壁に当てる。後方へ押し付けるように力を入れる。

Tips

  • 腰を反らせない(軽く下腹を引き込む)
  • 肩を後ろに引きすぎない
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

【3.外転(側方押し/三角筋中部+棘上筋)】壁の横に立ち、押す側の肩を壁につける。肘を90度に曲げて体側につけ、肘の外側または上腕外側を壁に押し当てるように『側方』へ力を入れる(肘と壁の間に折りたたんだタオルを挟むとクッションになる)。

Tips

  • 肩を上にすくめない(肩甲帯は下げる)
  • 押す側に体重を倒さない(骨盤は中立)
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

【4.外旋(外向き押し/棘下筋+小円筋)】壁の横に立ち、押す側の肩から離れて壁を向く方向に半身になる。肘を90度に曲げて体側につけ、手の小指側(前腕外側)を壁に当てる。前腕を外へ回すように『外旋方向』へ壁を押す。

Tips

  • 肘は体側から離さない(必要なら肘と体側にタオルを挟む)
  • 手首は中間位(親指は天井方向)
  • 肩が前に出ないように肩甲骨を軽く後ろに寄せる
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

【5.内旋(内向き押し/肩甲下筋+大胸筋)】先ほどと反対側を壁に向け、押す側の手の親指側(前腕内側)を壁に当てる。肘90度・体側のまま、前腕を内へ回すように『内旋方向』へ壁を押す。

Tips

  • 肘は体側から離さない
  • 肩を前に出さない、肩甲骨は引き下げ気味
  • 息を止めない
7手順 7
手順 7の動き

手順 7

5方向すべて終えたら、軽く肩を回して血流を促し、痛みや張りが出ていないか確認する。慣れてきたら強度を段階的に上げる(25%→50%→70%、3秒で力を上げる→5〜7秒ホールド→3秒で力を抜く、というランプ法も推奨される)。

Tips

  • 違和感が残る方向があれば、その方向のみ強度を落とす
  • 1日1〜3セット、週3〜5日が目安
  • 痛みが2/10を超える場合は中止し医療者に相談

呼吸

各収縮中は息を止めない。鼻から吸って口からゆっくり吐き続ける(収縮時に吐くと血圧上昇を抑えやすい)。バルサルバ反応を避けるため、力を入れる瞬間にこそ呼吸を継続する。

回数 / 頻度

各方向5秒キープ × 10回、5方向で1セット。1日1〜3セット、週3〜5日。慣れたらランプ法(3秒立ち上げ→5〜7秒ホールド→3秒緩める)に移行。

こんなときは行わない

  • 腱板完全断裂の急性期(医師の許可なしに自己負荷をかけない)
  • 肩関節脱臼直後・脱臼歴があり整復後の固定期間中
  • 肩関節術後で主治医・理学療法士からの可動・負荷指示が出ていない時期
  • 重度の高血圧(等尺性収縮はバルサルバ反応で一過性に血圧が上がるため、息を止めないことが必須)
  • 凍結肩の急性炎症期(疼痛が強く夜間痛を伴う時期)— 痛みのない範囲のみ可、低強度に留める
  • 押した方向に鋭い痛みや上肢への放散痛が出る場合は中止

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出典

9 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Rotator Cuff Injuries - Isometric Strengthening

    Embody Health Centre (Vancouver clinic, physiotherapist-authored) · en · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  2. 5 Shoulder Isometric Exercises for Strong, Steady Movement

    Hinge Health (PT-reviewed) · en · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  3. Isometric External Rotation

    Rehab Hero (PT-authored exercise library) · en · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  4. Shoulder: Rotator Cuff Isometric Program – Standing

    Aurora Health Care (hospital patient handout) · en · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ(PDF本文取得不可、検索スニペットから5方向プロトコルを確認)

  5. Isometric versus isotonic exercise in individuals with rotator cuff tendinopathy — protocol for randomized clinical trial

    PLOS ONE 2023 / PMC10642785(プロトコル: 70%MVIC × 32秒 × 3セット, 80秒休, 週2回, 6週間) · en · academic · 参照 2026-05-18

    プロトコル要約のみ(治療効果の単独介入RCTではなく研究プロトコル)

  6. Rotator cuff exercises

    Mayo Clinic · en · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  7. アイソメトリック(等尺性筋収縮)とは。効果とトレーニング例

    MELOS(学研プラス系トレーニング解説、健康運動指導士監修記事) · ja · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ(リハビリ初期推奨/息止めによる血圧上昇注意の根拠)

  8. 肩関節の安定筋 ローテーターカフ

    Dr.ストレッチ運営 stretchex.jp(理学療法士・トレーナー監修) · ja · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ(腱板4筋の解剖と内外旋・外転トレーニングの根拠)

  9. ローテーターカフの起始・停止からストレッチ、トレーニング

    1post.jp(理学療法士・スポーツトレーナー向け学習サイト) · ja · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋それぞれの可動域・回数の根拠)

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