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腹臥位 90度外転×外旋(棘下筋・小円筋強化)

Prone External Rotation at 90° Abduction

ベッドやテーブルの端から肘を90度に曲げた腕を垂らし、上腕を肩高さで90度外転位に保ったまま、前腕をゆっくり天井方向へ持ち上げて棘下筋・小円筋(ローテーターカフ後面)を選択的に強化する能動的等張性エクササイズ。デスクワーカーの猫背・巻き肩で短縮・抑制されやすい後方ローテーターカフを、肩甲上腕関節90/90ポジションでオーバーヘッド動作に近い角度で鍛え、肩インピンジメント予防と姿勢維持に寄与する。

肩こり1 分 30 秒3分以内ふつううつ伏せ器具:light-dumbbell-or-water-bottle専門家由来
腹臥位 90度外転×外旋(棘下筋・小円筋強化)で主に伸びる対象部位の目安。首・肩まわりの人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 肩、胸、肩甲骨まわりです。

肩・肩甲帯肩、胸、肩甲骨まわり
首・後頭部後頭部から首すじ
その他関節、神経、筋膜など

target muscles

  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 後部三角筋
  • 中部僧帽筋

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き対象側 肩後面(棘下筋・小円筋)対象側 肩甲骨対象側 後部三角筋
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

ベッド・テーブル・ソファの端などうつ伏せになれる平面を用意し、片側の上腕全体がベッド外に出るように腹臥位(うつ伏せ)になる

Tips

  • 額の下にタオルを敷くと首が楽
  • 胸郭は平面に密着させ反らさない
  • 骨盤も平面に密着させ腰を反らさない
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

対象側の上腕(肩〜肘)を平面の端に置き、肩関節を90度外転位(上腕がベッド端と平行で肩の高さ)にする

Tips

  • 上腕がベッド端と一直線になる位置に肩甲骨を置く
  • 上腕は床と平行=水平外転90度
  • 肩関節を耳より前に出さない(ニュートラル外転)
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

肘を90度に曲げ、前腕と手をベッド外へ床方向にだらりと垂らす(開始ポジション:肩90度外転+外旋0度、前腕は床に向けて鉛直下垂)

Tips

  • この時点で肩前部に痛みが出るなら高さ調整かエクササイズ中止
  • 握り拳または500mlペットボトル/0.5〜1kgダンベルを軽く握る
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

肩甲骨を軽く内転(背骨方向に引き寄せ)して固定し、肘の角度を90度に保ったまま、前腕をゆっくり天井方向へ持ち上げる(外旋運動)。前腕が床と平行(手がほぼ肘の高さ)になるまで2秒かけて挙上

Tips

  • 前腕は手から肘までを一直線に保つ
  • 肘の位置と高さは動かさない(肘がベッド端から落ちない・浮き上がらない)
  • 肩を耳に近づけない(僧帽筋上部で代償しない)
  • 胸を床から離さない(体幹回旋で代償しない)
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

終末位(前腕床と平行)で1〜2秒静止し、棘下筋・小円筋の収縮を意識する

Tips

  • 完全外旋まで行かなくてよい(前方関節包に張りが出る手前で止める)
  • 終末位で痛みが出る場合は止める角度を浅くする
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

コントロールしながら2〜3秒かけて前腕を開始位置(床方向に垂下)まで戻す。これを1回として10〜15回繰り返す

Tips

  • 遠心性(戻し)動作をゆっくり行うことで筋活動と腱への漸進的負荷が増す
  • 勢いを使って戻さない
  • 1秒挙上→1秒静止→2-3秒下降の3拍リズム
7手順 7
手順 7の動き

手順 7

反対側も同様に行う。1日1〜2セット、週2〜3回が目安

Tips

  • 翌日に強い筋肉痛が残る場合は重量を減らす(自重または0.5kg)
  • 3-4セット×10-20回は競技復帰段階の上限。一般デスクワーカーは2-3セット×10-15回で十分

呼吸

前腕挙上時にゆっくり吐く(口から3秒)、戻し時に吸う(鼻から3秒)。息止めは肩のインナーマッスル収縮の妨げになるので避ける。

回数 / 頻度

10〜15回×2〜3セット、左右各、週2〜3回

こんなときは行わない

  • 肩関節の急性外傷後・脱臼直後
  • ローテーターカフ術後の急性期(主治医・PTの許可前)
  • 肩関節前方不安定症(90度外転+外旋で前方関節包に負荷がかかるため)
  • 重度の肩インピンジメント急性期(動作中に痛みが増悪する場合は即中止)
  • 上腕骨頭の前下方への滑り(apprehension)が出る場合

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出典

8 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Electromyographic analysis of the rotator cuff and deltoid musculature during common shoulder external rotation exercises - PubMed

    Reinold MM et al., JOSPT 2004 (PMID 15296366) · en · academic · 参照 2026-05-17

    Abstract要約引用のみ

  2. Selective Activation of the Infraspinatus Muscle: Comparing the side-lying wiper exercise with prone horizontal abduction, side-lying ER, standing ER (Ha SM et al.)

    PMC3655748 / J Bodyw Mov Ther · en · academic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ(90度外転+外旋で前方関節包に負荷がかかる安全情報を採用)

  3. Exercise Rehabilitation in the Non-Operative Management of Rotator Cuff Tears: A Review of the Literature

    Edwards P et al., PMC4827371 / Int J Sports Phys Ther 2016 · en · academic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ(非手術的ローテーターカフリハの第一選択がエクササイズである根拠)

  4. The Efficacy of Exercise Therapy for Rotator Cuff–Related Shoulder Pain According to the FITT Principle: A Systematic Review With Meta-analyses

    Lafrance S et al., JOSPT 2024 · en · academic · 参照 2026-05-17

    Abstract要約引用のみ(運動療法がRCRSP第一選択である根拠、ドージング理論枠組み)

  5. Effects of seven types of exercise in the treatment of rotator cuff-related shoulder pain (RCRSP): a systematic review and Bayesian network meta-analysis

    Springer J Orthop Surg Res 2025 · en · academic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ(求心性筋力訓練CSTが肩機能改善で最も有効と示唆)

  6. Rehabilitation Protocol for Rotator Cuff and Subscapularis Repair

    Massachusetts General Hospital Sports Medicine PT Protocol · en · clinic · 参照 2026-05-17

    臨床プロトコル参照(外旋エクササイズの位置付け)

  7. Rotator Cuff Exercises (Prone External Rotation at 90/90)

    E3 Rehab (DPT監修) · en · article · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ(手順・ドージング・代償エラーパターン参照)

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