
手順 1
ベッド・テーブル・ソファの端などうつ伏せになれる平面を用意し、片側の上腕全体がベッド外に出るように腹臥位(うつ伏せ)になる
Tips
- 額の下にタオルを敷くと首が楽
- 胸郭は平面に密着させ反らさない
- 骨盤も平面に密着させ腰を反らさない
Prone External Rotation at 90° Abduction
ベッドやテーブルの端から肘を90度に曲げた腕を垂らし、上腕を肩高さで90度外転位に保ったまま、前腕をゆっくり天井方向へ持ち上げて棘下筋・小円筋(ローテーターカフ後面)を選択的に強化する能動的等張性エクササイズ。デスクワーカーの猫背・巻き肩で短縮・抑制されやすい後方ローテーターカフを、肩甲上腕関節90/90ポジションでオーバーヘッド動作に近い角度で鍛え、肩インピンジメント予防と姿勢維持に寄与する。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 肩、胸、肩甲骨まわりです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

ベッド・テーブル・ソファの端などうつ伏せになれる平面を用意し、片側の上腕全体がベッド外に出るように腹臥位(うつ伏せ)になる
Tips

対象側の上腕(肩〜肘)を平面の端に置き、肩関節を90度外転位(上腕がベッド端と平行で肩の高さ)にする
Tips

肘を90度に曲げ、前腕と手をベッド外へ床方向にだらりと垂らす(開始ポジション:肩90度外転+外旋0度、前腕は床に向けて鉛直下垂)
Tips

肩甲骨を軽く内転(背骨方向に引き寄せ)して固定し、肘の角度を90度に保ったまま、前腕をゆっくり天井方向へ持ち上げる(外旋運動)。前腕が床と平行(手がほぼ肘の高さ)になるまで2秒かけて挙上
Tips

終末位(前腕床と平行)で1〜2秒静止し、棘下筋・小円筋の収縮を意識する
Tips

コントロールしながら2〜3秒かけて前腕を開始位置(床方向に垂下)まで戻す。これを1回として10〜15回繰り返す
Tips

反対側も同様に行う。1日1〜2セット、週2〜3回が目安
Tips
呼吸
前腕挙上時にゆっくり吐く(口から3秒)、戻し時に吸う(鼻から3秒)。息止めは肩のインナーマッスル収縮の妨げになるので避ける。
回数 / 頻度
10〜15回×2〜3セット、左右各、週2〜3回
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JOSPT 2004;34(7):385-394 · en · academic · 参照 2026-05-17
要約引用のみ
Reinold MM et al., JOSPT 2004 (PMID 15296366) · en · academic · 参照 2026-05-17
Abstract要約引用のみ
PMC3655748 / J Bodyw Mov Ther · en · academic · 参照 2026-05-17
要約引用のみ(90度外転+外旋で前方関節包に負荷がかかる安全情報を採用)
Edwards P et al., PMC4827371 / Int J Sports Phys Ther 2016 · en · academic · 参照 2026-05-17
要約引用のみ(非手術的ローテーターカフリハの第一選択がエクササイズである根拠)
Lafrance S et al., JOSPT 2024 · en · academic · 参照 2026-05-17
Abstract要約引用のみ(運動療法がRCRSP第一選択である根拠、ドージング理論枠組み)
Springer J Orthop Surg Res 2025 · en · academic · 参照 2026-05-17
要約引用のみ(求心性筋力訓練CSTが肩機能改善で最も有効と示唆)
Massachusetts General Hospital Sports Medicine PT Protocol · en · clinic · 参照 2026-05-17
臨床プロトコル参照(外旋エクササイズの位置付け)
E3 Rehab (DPT監修) · en · article · 参照 2026-05-17
要約引用のみ(手順・ドージング・代償エラーパターン参照)
Guides
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スレッド・ザ・ニードル(四つ這い胸椎回旋/針穴のポーズ)
四つ這い(テーブルトップ)姿勢から片腕を反対側の脇下にくぐらせ、胸と肩を床に近づけて沈み込み、後部三角筋・菱形筋・僧帽筋中部および胸椎回旋筋群を同時に伸長する複合ストレッチ。腰椎を四つ這いで“ロック”しているため胸椎回旋に動きを集中でき、デスクワーク姿勢で固まった胸郭の捻り(左右非対称の肩甲帯)と巻き肩を 1 ポーズで開放できる。
バンドプルアパート(レジスタンスバンドで肩甲骨を寄せる)
立位で軽いレジスタンスバンドを胸の高さで両手に持ち、肘を伸ばしたまま左右に引き離して肩甲骨を寄せる、僧帽筋中部・菱形筋・後部三角筋を能動的に強化する動作。長時間のデスクワークで弱化しやすい肩甲骨内転筋群を低負荷・高頻度で活性化し、巻き肩姿勢の代償を補う。
側臥位 外旋(脇下タオルロール挟み・0度外転位)— 棘下筋/小円筋 EMG 最大化セルフ強化
横向きに寝て対象側の腕を上にし、丸めたタオルを脇下に挟んで肘を体側に固定し、肘90度屈曲のまま前腕だけを天井方向へゆっくり起こすローテーターカフ後面のセルフ強化エクササイズ。Reinold ら 2004年 JOSPT EMG 研究で『棘下筋62% MVIC・小円筋67% MVIC』と肩外旋エクササイズ7種中で最も高い活動量が示された姿勢で、肩関節を0度外転位に保つことで三角筋中部の代償を抑え、巻き肩や腱板関連肩痛のセルフリハに広く用いられる。脇下にタオルを挟むことで上腕骨頭の求心位を保ち、肩峰下圧迫を避けながら棘下筋・小円筋を孤立収縮させる『脇下タオルブリッジ』が技術的ポイント。
狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ
クロスボディ肩ストレッチ(後部三角筋ストレッチ)
片腕を反対側の胸の前を通して水平に引き寄せ、肩の後ろ側(後部三角筋・棘下筋・小円筋)を伸ばす定番のセルフストレッチ。座っても立ってもでき、デスクワーカーが休憩中に行いやすい。
イーグル・アーム(鷲のポーズの腕/菱形筋・後三角筋・前鋸筋セルフストレッチ)
両腕を体の前で交差させ、肘を絡め手のひら(または手の甲)を合わせて肩甲骨を外側に広げ、菱形筋・後三角筋・僧帽筋上部・前鋸筋を同時に伸ばすデスクワーカー向けのヨガ系セルフストレッチ。座位で実施可能。
シーテッド・バンドロウ(座位 弾性バンド・スキャプラリトラクション)
椅子に座り、低位(へそ前)にアンカーした弾性バンドを両手で水平に引き、肘を体側にたたみながら肩甲骨を内方・下方に寄せる能動的筋力強化。中・下部僧帽筋と菱形筋を選択的に駆動し、デスクワーク由来の前方頭位(FHP)と肩甲帯前方突出(プロトラクション)に対抗する姿勢矯正運動。
同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ
うつ伏せ Y-T-W 肩甲骨スタビライゼーション
床にうつ伏せになり、腕で Y・T・W の 3 形を作って肩甲骨を内転・下制方向に能動的に引き寄せることで、下部僧帽筋・中部僧帽筋・菱形筋を等尺性に筋力強化する、巻き肩・猫背・PC ワーカーの hunched posture 矯正向け能動的スタビライゼーション・エクササイズ。
うつ伏せ YTWL 肩甲骨スタビライザー賦活ドリル
うつ伏せで両腕を Y/T/W/L の 4 姿勢に動かし、各 8〜10 回 × 2〜3 セット行う自重ドリル。僧帽筋下部・中部・菱形筋・棘下筋を低負荷で順番に賦活し、猫背・巻き肩・上部僧帽筋優位の代償を再教育する。