
手順 1
椅子に深く座り、両足を腰幅で床にしっかり着ける。骨盤を立てて坐骨で座面を踏みしめ、胸郭をやや前方上方に持ち上げる(胸郭ニュートラル)
Tips
- 腰椎は反らさず自然なローキャブ(前弯)を保つ
- 顎は軽く引く(チンタック)
Seated Band Row for Scapular Retraction
椅子に座り、低位(へそ前)にアンカーした弾性バンドを両手で水平に引き、肘を体側にたたみながら肩甲骨を内方・下方に寄せる能動的筋力強化。中・下部僧帽筋と菱形筋を選択的に駆動し、デスクワーク由来の前方頭位(FHP)と肩甲帯前方突出(プロトラクション)に対抗する姿勢矯正運動。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 後頭部から首すじです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

椅子に深く座り、両足を腰幅で床にしっかり着ける。骨盤を立てて坐骨で座面を踏みしめ、胸郭をやや前方上方に持ち上げる(胸郭ニュートラル)
Tips

弾性バンドの中央を、座面と同じ高さ前方(へそ〜胸郭下端の高さ)の安定したアンカー(ドアアンカー、頑丈な柱、ベッド脚など)に固定する。両端を順手で握り、両腕を肩関節屈曲約90度・肘伸展で前方に伸ばし、バンドに軽い初期張力をかけた姿勢でセット
Tips

息を吐きながら、まず肩甲骨を脊柱に向けて内方・下方に寄せる(リトラクション+デプレッション)。**肩甲骨が動き始めてから**肘を体側に向けて後方に引き、前腕が体側ラインを通過する位置(肘90度屈曲・上腕は体側)で2秒ホールド
Tips

息を吸いながら、3秒かけてゆっくり開始姿勢に戻す(エキセントリック相)。バンドの張力を完全に抜かず、肩甲骨が前方に流れすぎない範囲でコントロール
Tips

10〜15回を1セットとし、2〜3セット実施。セット間は30〜60秒休む。週2〜3回を目安に継続
Tips
呼吸
引く相で口から吐き、戻す相で鼻から吸う。息を止めない(バルサルバ禁)。深い動作呼吸として、セット間休息時は [[headache-diaphragmatic-breathing-resonance-frequency]] の6 cpm 呼吸を1分実施すると交感神経過活動が落ち着きフォーム再現性が上がる
回数 / 頻度
10〜15回 × 2〜3セット × 週2〜3回
Related tools
肩こり / 首こり / 姿勢・猫背・胸郭
肩・首・前腕・目の疲れが出やすい人向けに、姿勢と作業環境を見直すための導線です。
提携リンク準備中腰痛 / 股関節・お尻 / 肩こり
股関節・腰・肩まわりのセルフケアに使う道具を、無理なく取り入れるための導線です。
提携リンク準備中このセクションには広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載内容はストレッチの安全性と出典表示を優先し、紹介先の購入を前提にしません。
このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。
Aeromat (PT-reviewed exercise library) · en · article · 参照 2026-05-17
要約引用のみ
Lee et al. / J Back Musculoskelet Rehabil 2022 (PMC8606989) · en · academic · 参照 2026-05-17
RCT n=32 office workers FHP、6週介入。実験群は CVA d=1.2、VAS d=1.2、FEV1 d=0.7 で有意改善。スキャプラリトラクション系運動を含む複合プログラムRCT(単独 row 介入RCTではないため clinician-cited 止まり)
Im et al. / J Phys Ther Sci 2016 (PMC4842472) · en · academic · 参照 2026-05-17
RCT n=15、4週介入。スキャプラリスタビライゼーション群で CVA、上部僧帽筋活動、前鋸筋活動、痛み、QOL が有意改善
Cools et al. / J Orthop Sports Phys Ther 2003;33(5):247 · en · academic · 参照 2026-05-17
EMG解析でスキャプラリトラクションは中部僧帽筋 50%±36 MVIC、上部・下部僧帽筋にも強い活動を誘発。徒手筋力訓練として十分な強度
Castelein et al. / J Hum Kinet 2016 (PMC4961314) · en · academic · 参照 2026-05-17
fine-wire EMG。ロウ姿位(肘屈曲90度)は中部僧帽筋:菱形筋比が外旋姿位より22%低い → 肩峰下インピンジメント患者では外旋姿位が推奨。健常者の姿勢矯正には肩甲骨主導順序の徹底でリスク低減可能
Borges et al. / Sports Biomech 2022 (PMID 36179706) · en · academic · 参照 2026-05-17
n=16 resistance-trained males、シーテッドロウを含む5種プル動作で EMG 比較。スキャプラリトラクション追加で下部僧帽筋活動が有意に増加
Heredia et al. / Int J Sports Phys Ther 2023 (PMC10324291) · en · academic · 参照 2026-05-17
横臥位外転にスキャプラリトラクションを加えると下部僧帽筋活動が 21→55 %MVIC へ大幅増加。retraction cue 自体が下部僧帽筋優位活性化に有効
Physitrack (PT exercise prescription library) · en · video · 参照 2026-05-17
PT監修。動画リンクのみで本文取得制限あり、URLとプロトコル参照に留める
ScienceDirect / Clin Biomech 2018 · en · academic · 参照 2026-05-17
SAIS患者と健常者でスキャプラリトラクション時の僧帽筋活性化比較。上部:下部比が SAIS で高く、リトラクション運動が比改善に有効と示唆
Guides
同じ悩みのカテゴリで見比べやすいストレッチ
ハーフニーリング胸椎回旋&オーバーヘッドリーチ
片膝立ち(前脚90度・後脚膝つき)で骨盤と胸郭を分離し、両手を頭の後ろまたはオーバーヘッドに保ったまま胸椎を片側へ回旋。後脚の股関節伸展ロックで腰椎の代償を抑え、胸椎T4-T8の純粋な回旋可動域を引き出すと同時に、リーチ姿勢で大胸筋・広背筋・前鋸筋を多平面ストレッチする統合ドリル。
プローン・コブラ(うつ伏せ等尺性背筋強化)
うつ伏せで腕を体側に置き、両手のひらを天井に向けて親指を上に回旋(肩外旋)させながら胸を10cm程度床から持ち上げ、肩甲骨を後傾・下制させて10秒間保持する能動的等尺性エクササイズ。重力を負荷として僧帽筋下部・中部・菱形筋・脊柱起立筋上部・頸椎深層伸筋群を同時に活性化し、デスクワークで弱化したこれらの『姿勢保持筋』を強化してフォワードヘッドポスチャー(FHP)と猫背を構造的に改善する。
うつ伏せ YTWL 肩甲骨スタビライザー賦活ドリル
うつ伏せで両腕を Y/T/W/L の 4 姿勢に動かし、各 8〜10 回 × 2〜3 セット行う自重ドリル。僧帽筋下部・中部・菱形筋・棘下筋を低負荷で順番に賦活し、猫背・巻き肩・上部僧帽筋優位の代償を再教育する。
狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ
腹臥位 90度外転×外旋(棘下筋・小円筋強化)
ベッドやテーブルの端から肘を90度に曲げた腕を垂らし、上腕を肩高さで90度外転位に保ったまま、前腕をゆっくり天井方向へ持ち上げて棘下筋・小円筋(ローテーターカフ後面)を選択的に強化する能動的等張性エクササイズ。デスクワーカーの猫背・巻き肩で短縮・抑制されやすい後方ローテーターカフを、肩甲上腕関節90/90ポジションでオーバーヘッド動作に近い角度で鍛え、肩インピンジメント予防と姿勢維持に寄与する。
うつ伏せ Y-T-W 肩甲骨スタビライゼーション
床にうつ伏せになり、腕で Y・T・W の 3 形を作って肩甲骨を内転・下制方向に能動的に引き寄せることで、下部僧帽筋・中部僧帽筋・菱形筋を等尺性に筋力強化する、巻き肩・猫背・PC ワーカーの hunched posture 矯正向け能動的スタビライゼーション・エクササイズ。
バンドプルアパート(レジスタンスバンドで肩甲骨を寄せる)
立位で軽いレジスタンスバンドを胸の高さで両手に持ち、肘を伸ばしたまま左右に引き離して肩甲骨を寄せる、僧帽筋中部・菱形筋・後部三角筋を能動的に強化する動作。長時間のデスクワークで弱化しやすい肩甲骨内転筋群を低負荷・高頻度で活性化し、巻き肩姿勢の代償を補う。