
手順 1
【Phase 1:スタティック・バック準備】椅子(座面が膝下までの高さ・水平な平面)またはオットマンを用意し、ヨガマット上に仰向けで寝る。膝・股関節がそれぞれ 90° になるよう、両下腿を椅子の座面に乗せる。腰椎が床に自然に接地する位置まで臀部を椅子に近づける
Tips
- 椅子の高さで膝・股関節ともに 90° 確保
- 腰椎が床から浮かないように臀部位置を調整
- 下肢の重みは完全に椅子に預ける
Egoscue Static Back + Air Bench Connected Sequence (Gravity-assisted Spinal Neutralization followed by Isometric Wall-sit Pelvic Reset)
Pete Egoscue が体系化した姿勢矯正療法『エゴスキュー・メソッド』の中で『三大マジック』に数えられる二大エクササイズを一連の流れで実施する 2 フェーズ姿勢リセット。Phase 1 のスタティック・バックは仰臥位で下肢を椅子に膝 90° で載せ、両腕を体側 45° に開いて手のひら上向きにした受動姿勢で 5 分間保持し、重力と床を『矯正テンプレート』として使い腰背部・肩甲帯・骨盤を中立位置へ受動的に戻す。Phase 2 のエアベンチは壁に背中を平らに付けた立位ウォールシット(膝・股関節 90°)を等尺性で 1〜3 分保持し、Phase 1 で得た骨盤中立位を抗重力で再学習させる。Phase 1(受動・床)→ Phase 2(能動・壁)の連結で『弛緩 → 等尺再教育』のニューロモーター・リセットを 1 シーケンスに統合した、デスクワーカー向けの代表的セルフ姿勢矯正プロトコル。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 背中、腰、腹部です。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

【Phase 1:スタティック・バック準備】椅子(座面が膝下までの高さ・水平な平面)またはオットマンを用意し、ヨガマット上に仰向けで寝る。膝・股関節がそれぞれ 90° になるよう、両下腿を椅子の座面に乗せる。腰椎が床に自然に接地する位置まで臀部を椅子に近づける
Tips

両腕を体側から 45° 外側に開き、手のひらを天井向き、親指の腹を床に軽く触れさせる『T 字 → Y 字の中間』姿勢で配置する。肩はすくめず床に沈める。頭は床に直接置く(高い枕は使わない、必要なら薄いタオル可)
Tips

この姿勢のまま、鼻からゆっくり吸い・口または鼻からゆっくり吐く腹式呼吸を続けて 5 分間(300 秒)保持する。重力に身体を完全に預け、何もしようとしない。徐々に腰背部の左右差・肩の浮きが減り、床への接地面が広がるのを感じる
Tips

5 分経過したら、両膝を立てて椅子から下ろし、横向きに転がってから手の補助で起き上がる(急に体を起こさない・腰を守る基本動作)。一度立ち上がり、足踏み数回で循環を戻す
Tips

【Phase 2:エアベンチ移行】壁に背中・後頭部・仙骨を平らに付けて立つ。両足を肩幅で平行(つま先まっすぐ前)に置き、踵を壁から約 30〜40cm 離す。両手は体側に下ろすか軽く太腿の上に置く
Tips

壁に背中を滑らせるようにゆっくりとしゃがみ、膝関節 90°・股関節 90° の『見えない椅子に座った』姿勢で止まる。腰椎は壁に完全に押し付け、骨盤後傾を作る。体重は踵にかける(つま先で踏ん張らない)
Tips

この壁スクワット姿勢で 1 分(初心者)→ 2 分(標準)→ 3 分(上級)と段階的に保持する。呼吸は止めない、自然な腹式呼吸を継続。大腿四頭筋の灼熱感・震えは正常反応で、痛み(鋭い)ではない限り続行
Tips

規定時間経過後、壁に背中を付けたままゆっくりと膝を伸ばして立位に戻る。壁から離れ、足踏み数回または短い歩行で下肢の循環を戻す。Phase 1 → Phase 2 を 1 セットとし、1 日 1〜2 セット、週 5〜7 日継続する
Tips
呼吸
Phase 1(スタティック・バック):鼻からゆっくり 4 秒吸気 → 6 秒呼気の安静腹式呼吸を 5 分間継続。何もしようとせず、横隔膜の上下運動だけで腰背部を床に沈める。Phase 2(エアベンチ):呼吸を止めない自然腹式呼吸を維持。等尺性収縮中の息こらえ(バルサルバ)を避け、灼熱感が強くなる時こそ呼気を長く保つ。両 Phase とも 1 回の換気あたり胸郭側方・後背部にも空気を送る
回数 / 頻度
1 シーケンス = Phase 1(5 分)+ Phase 2(1〜3 分)= 約 6〜8 分。1 日 1〜2 シーケンス、週 5〜7 日。慣れたら Phase 2 を 3 分まで段階的に延長。Phase 2 で 1 分が辛い場合は 30 秒 × 2 回に分割して開始
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このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。
Egoscue Inc.(Pete Egoscue 公式) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Static Back の標準プロトコル:仰臥位で下腿を椅子・スツールに膝股 90°、両腕 45° 外側で手のひら上向き、5 分間保持。重力と床を矯正テンプレートに用いて背中・脊柱・骨盤・肩・頭頸を中立位置へ戻す)
Egoscue Inc.(Pete Egoscue 公式) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Air Bench の標準プロトコル:壁に背中合わせで立ち、つま先平行・足幅腰幅で踵を壁から離してウォールシット姿勢に下降、膝股 90°、腰椎を壁に押し付ける、目標 2〜3 分等尺性保持、骨盤位置の中立化)
Oregon Exercise Therapy(PT 監修、Egoscue 系姿勢矯正クリニック) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Static Back を『最高の姿勢リセット』と位置付け:5 分間の受動的仰臥位で重力により脊柱・骨盤が中立に近づく機序、座位姿勢崩壊への対抗手段)
Attuned Health Chicago · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Static Back のステップ詳細:仰臥位・下腿を平面に乗せ膝股 90°・腕は 45° 外側で手のひら上向き・腰椎を床に接地・5 分間呼吸のみ。臨床現場での腰痛セルフケア導入として活用)
Lower Right Back Pain(リハビリ系教育サイト) · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Static Back と Air Bench を含む Egoscue 12 エクササイズの紹介、Static Back の足を載せる台+仰臥位+ 5 分の標準形式、Air Bench は膝 90° 壁スクワット)
Health Through Posture(英国 Egoscue 系姿勢矯正クリニック) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Air Bench は骨盤を中立に戻す目的で実施、壁背中合わせ・膝 90°・足は腰幅・踵に体重・腰椎は壁に押し付け、骨盤の左右差や前後傾を等尺性に再教育)
Shortform Books(Pete Egoscue 著『Pain Free』要約サイト) · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Egoscue 書籍のエクササイズ要約:Static Back の手順詳細・Air Bench の壁背中合わせウォールシットの手順、姿勢矯正の連続シーケンスとしての位置付け)
Matrix Trucks(長時間座位職業向けエゴスキュー紹介) · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(長時間座位の職業(トラッカー=デスクワーカーと同じ姿勢リスク)向けの 12 種エゴスキュー、Static Back と Air Bench を含む基本セット)
Dr. Axe(Functional Medicine 医師) · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Egoscue メソッドの概要:1978 年 Pete Egoscue 創案、痛みは身体の不均衡から生じるという基本原理、Static Back / Air Bench を含む受動・等尺姿勢エクササイズ群)
Egoscue Inc.(Pete Egoscue 公式・組織沿革) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Pete Egoscue は Vietnam 帰還兵で自身の慢性痛克服から 1978 年に Egoscue Method を体系化、姿勢の不整列が痛みの原因という基本仮説に基づく Postural Alignment Therapy)
RRS Movement eMagazine · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(Static Back を腰痛セルフケアの起点エクササイズとして紹介、仰臥位下肢挙上 90° と腕 45° 外側 5 分保持で重力により脊柱が床に同化していく機序)
エゴスキュー・ジャパン公式サイト · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(エゴスキューは『筋肉の再教育』により骨格を正しい位置に戻す運動療法、1 ポーズ 1〜5 分保持の受動・等尺中心のシンプルなセルフエクササイズ群)
エゴスキュー認定セラピスト Shane Hashimoto · ja · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(エゴスキューの『3 大マジック』にスタティック・バックとエアベンチが含まれる、最も効果が高い基本エクササイズ群としての位置付け)
MEDINOX(姿勢改善・痛み解消メディア) · ja · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(エゴスキュー・メソッドの腰痛セルフケア解説、スタティック・バックを基本エクササイズとして紹介、仰臥位下肢椅子載せ+腕 45° 外側 5 分の標準手順)
街の健康 ROOM · ja · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(エゴスキュー体操の基本構造解説:仰臥位や立位での 1〜5 分保持型ポーズが中心、骨格の歪み是正・腰痛肩こり改善・高齢者にも実施可能なシンプルさ)
長谷川大輔(10 年以上のエゴスキュー実践者ブログ) · ja · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(長期実践者目線のエゴスキュー解説:スタティック・バックは『何もしない』ことが効くという受動的姿勢矯正、5 分間の静的保持で骨盤と脊柱が床のテンプレートに合わせて再整列する体感)
Guides
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バードドッグ(四つ這い対角線伸展)
四つ這い姿勢から右手と左足、左手と右足を交互に水平まで伸ばし、腰椎中間位を保ったまま体幹インナーマッスル(腹横筋・多裂筋)と大殿筋・脊柱起立筋を同時活性化する McGill Big 3 補完エクササイズ。猫背・前傾姿勢で弱化したコア+後面チェーンの抗回旋スタビライゼーションを再教育する。
ファウンダー ポーズ(Foundation Training/後鎖統合ヒップヒンジ&デコンプレッション呼吸)
立位で股関節を後方にヒンジし、腕を前方へ伸ばして後鎖(大殿筋・ハムストリングス・脊柱起立筋・腓腹筋)をアイソメトリックに同時収縮させながら、肋骨を前後左右に広げる『デコンプレッション呼吸』で胸郭を引き上げ脊柱を伸長する Eric Goodman(DC)創案 Foundation Training の基本姿勢。長時間座位で弱化した後面チェーンを抗重力的に再教育し、骨盤前傾・腰椎中立・胸郭挙上・前方頭位リセットを 1 動作で統合する姿勢ドリル。
シャラバーサナ(バッタのポーズ/うつ伏せ全身後鎖統合伸展)
うつ伏せで両腕を体側または後方に伸ばし、胸・両腕・両脚を同時に床から持ち上げて3〜5呼吸保持する古典ヨガ後屈ポーズ。脊柱起立筋(全長)・大殿筋・ハムストリングス・僧帽筋下部・後三角筋を同時に等尺収縮させ、デスクワークで弱化した『後鎖(posterior chain)』をワンポーズで統合強化する。コブラ(上体のみ)・スフィンクス(前腕支持・胸椎優位)・バードドッグ(四つ這い対角線)と異なり、prone姿勢で上下肢を同時に持ち上げることで体幹背面〜下肢後面まで連動した抗重力伸展負荷をかけられる点が独立軸。
狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ
チャイルドポーズ(バラーサナ)
正座から上体を前へ倒し、額を床に近づけて広背筋・脊柱起立筋・腰方形筋・大殿筋を受動的に伸ばす、ヨガ由来の代表的な腰部リラクゼーションストレッチ。デスクワーク後の腰部圧縮を解放する。
仰向け 骨盤時計(フェルデンクライス・ペルビッククロック)
仰向けで膝を立て、骨盤の下に大きな時計を想像し、12時(後傾)⇔6時(前傾)→3時⇔9時(左右側方傾斜)→1〜11時を順に微小に動かして骨盤と腰椎の分節的固有受容覚と神経筋制御を高める Feldenkrais ATM レッスン由来のドリル。
カウンタートップ腰椎セルフ牽引(立位ヒップヒンジ・手をついて腰を引き伸ばす)
腰の高さの安定したカウンター(流し台・頑丈な机)に両手をつき、足を一歩後ろに引いて股関節から90度ヒップヒンジする。両腕で上体重量を支えながら下半身を後方へ吊り下げることで、自重で腰椎が軸性に引き伸ばされる自宅版セルフ・トラクション。インバージョン・吊り下げ器具なしで腰椎の減圧感を作れる立位ストレッチ。