Self­-StretchA Daily Self-Stretch Library探す →

シャラバーサナ(バッタのポーズ/うつ伏せ全身後鎖統合伸展)

Salabhasana (Locust Pose, Prone Full Posterior Chain Extension)

うつ伏せで両腕を体側または後方に伸ばし、胸・両腕・両脚を同時に床から持ち上げて3〜5呼吸保持する古典ヨガ後屈ポーズ。脊柱起立筋(全長)・大殿筋・ハムストリングス・僧帽筋下部・後三角筋を同時に等尺収縮させ、デスクワークで弱化した『後鎖(posterior chain)』をワンポーズで統合強化する。コブラ(上体のみ)・スフィンクス(前腕支持・胸椎優位)・バードドッグ(四つ這い対角線)と異なり、prone姿勢で上下肢を同時に持ち上げることで体幹背面〜下肢後面まで連動した抗重力伸展負荷をかけられる点が独立軸。

姿勢・猫背・胸郭1 分1分以内ふつううつ伏せ器具:mat専門家由来
シャラバーサナ(バッタのポーズ/うつ伏せ全身後鎖統合伸展)で主に伸びる対象部位の目安。体幹と腰背部の人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 背中、腰、腹部です。

体幹・腰背部背中、腰、腹部
首・後頭部後頭部から首すじ
殿部・股関節骨盤、お尻、股関節
大腿・下腿もも、ふくらはぎ、すね
その他関節、神経、筋膜など

target muscles

  • 脊柱起立筋(全長:腰・胸・頸)
  • 大殿筋
  • ハムストリングス
  • 僧帽筋下部・中部
  • 後三角筋
  • 腰方形筋
  • 多裂筋

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き脊柱起立筋(背中全体)大殿筋ハムストリングス
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

ヨガマットの上にうつ伏せになり、両脚を腰幅にまっすぐ伸ばす。額を床につけて頸椎をニュートラルに、両腕は体側に沿わせて手のひらを下向き(または上向き)にする。骨盤を軽く後傾させ、恥骨をマットへ軽く押し付けて尾骨を踵方向へ長く伸ばす

Tips

  • 脚は腰幅、つま先は伸ばしてリラックス
  • 骨盤後傾+恥骨をマットへ押し付ける『プレ・テンション』で腰椎を保護
  • おでこの下に薄いタオルを敷いてもよい
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

息を吸いながら下腹部(腹横筋)をわずかに引き込んで腰椎を保護する。同時に殿筋を軽く締めて骨盤の中間位を保つ。これらが伸展時に腰椎で代償しないための必須プレセットになる

Tips

  • 腹圧を入れる=腰椎の反りすぎを防ぐ(abdominal drawing-in)
  • 殿筋プレ収縮=大殿筋優位の挙上に切替
  • 息を止めない
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

息を吐きながら、まず頭・胸を低く床から持ち上げ、視線は床の少し前方へ落として首の後ろを長く保つ。同時に両腕を後方へ伸ばして肩甲骨を寄せ・下げ(後傾+下制+内転)、肩を耳から遠ざける。手のひらは内向きにして親指を天井に向けると棘下筋・後三角筋がより働く

Tips

  • 首を後ろに反って前を見上げない(頸椎過伸展回避)
  • 胸の挙上は5〜10cm程度から開始し無理しない
  • 肩甲骨を寄せて下げる動きを胸の挙上より先行させる
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

次の息を吐きながら、ハムストリングスと大殿筋を使って両脚を太ももの付け根からゆっくり持ち上げる。脚は伸ばしたまま、踵を遠くの壁へ蹴り出すように『後方へ長く伸ばしながら上げる』イメージ。脚の高さは45度程度を目安とし、最初は数cmでも可。腰椎で蹴り上げない

Tips

  • 踵を遠くへ伸ばしながら上げる=腰椎で蹴らない
  • 脚の高さより『長さ』を優先
  • 両膝を肩幅より広げないように内側へ寄せ続ける(外旋代償を防ぐ)
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

頭・胸・両腕・両脚を同時に床から持ち上げた状態で、3〜5呼吸(約15〜30秒)保持する。胸を前方へ、踵を後方へ引っ張られるようにポーズを長く伸ばす。視線は床に落としたまま顎を軽く引く。呼吸は止めず、肋骨側面と背中で吸う『胸式中心の浅めの呼吸』を続ける

Tips

  • 胸を前へ、踵を後ろへ『引き伸ばす』意識で腰椎の圧迫を回避
  • 呼吸を止めない(Valsalva→血圧上昇回避)
  • 肩を耳に近づけない(僧帽筋上部優位を避ける)
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

息を吐きながら、胸・両腕・両脚をゆっくり同時に床へ下ろす。額を床につけて両腕を体側に戻し、頬を片側に向けて10〜20秒休む。次に反対の頬を床へつけて休む。これを1セットとして2〜3セット繰り返す

Tips

  • ストンと落とさず、最後までコントロールして下ろす
  • セット間に十分休む(背筋疲労の蓄積を避ける)
  • 次セットは頬の向きを反対側にして首の左右差を均す

呼吸

保持中は胸式中心の浅めの呼吸を継続。息を止めず、鼻から吸って鼻から吐く。挙上開始は『吐く息』で行い、Valsalva(息こらえ)による血圧上昇を回避する

回数 / 頻度

1セット3〜5呼吸保持 × 2〜3セット(セット間は10〜20秒の伏臥位休息)

こんなときは行わない

  • 腰椎椎間板ヘルニアの急性期・坐骨神経痛増悪期 — 伸展位で神経根症状が悪化するリスク
  • 腰椎すべり症の急性期 — 腰椎前弯増大で症状悪化リスク
  • 腰部手術後・脊椎手術後の急性期
  • 妊娠中(うつ伏せ姿勢自体が不可)
  • 重度の高血圧(息こらえで血圧上昇)
  • 頸椎ヘルニア急性期(首を反って前を見ない/顎を引く配慮で軽減可)
  • 重度の骨粗鬆症(脊椎圧迫骨折リスク)
  • 腹部手術後の急性期・ヘルニア/月経過多/子宮脱(腹圧上昇のため)

Related tools

このストレッチと相性のよい準備

PR
  • 肩こり / 首こり / 姿勢・猫背・胸郭

    デスク環境を整える

    肩・首・前腕・目の疲れが出やすい人向けに、姿勢と作業環境を見直すための導線です。

    提携リンク準備中
  • 腰痛 / 股関節・お尻 / 肩こり

    セルフケア用品を選ぶ

    股関節・腰・肩まわりのセルフケアに使う道具を、無理なく取り入れるための導線です。

    提携リンク準備中

このセクションには広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載内容はストレッチの安全性と出典表示を優先し、紹介先の購入を前提にしません。

出典

10 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Locust Pose: How to Practice Salabhasana

    Yoga Journal · en · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  2. How to Do Locust Pose in Yoga (Salabhasana)

    BODi / Beachbody on Demand · en · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  3. How to Practice Locust Pose (Shalabhasana): Steps, Benefits and Contraindications

    Shvasa Yoga School · en · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  4. Strengthen (Don't Crunch) Your Back in Salabhasana

    Yoga International · en · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  5. Effects of Performing an Abdominal Drawing-in Maneuver During Prone Hip Extension Exercises on Hip and Back Extensor Muscle Activity and Amount of Anterior Pelvic Tilt

    Oh JS et al., J Orthop Sports Phys Ther 2007 · en · academic · 参照 2026-05-18

    EMG研究(介入RCTではないが、prone hip extension中の腹横筋ドローインで脊柱起立筋活動が減り大殿筋・ハム活動が増えるという根拠としてsteps 2-4のキューに直接利用)

  6. Comparison of gluteus maximus subdivisions, erector spinae, and biceps femoris activities and lumbopelvic motion during various prone hip exercises

    Shin SS, Yoo WG, J Back Musculoskelet Rehabil 2025 · en · academic · 参照 2026-05-18

    EMG比較研究(介入RCTではない/観察)。prone hip extensionの各バリエーションで脊柱起立筋に対する大殿筋の活動比を比較し、骨盤・体幹を支持した変法が大殿筋優位になることを示す。本JSONのstep 2『骨盤後傾+プレ・テンション』の根拠

  7. バッタのポーズ(シャラバーサナ)効果的なやり方とヨガ応用メニュー

    QITANO 北野カラダづくりラボ(柔道整復師監修) · ja · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ/日本語ソース

  8. バッタのポーズ(シャラバーサナ)の効果とやり方を解説

    ヨガジャーナルオンライン日本版 · ja · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ/日本語ソース

  9. バッタのポーズ(シャラバーサナ)の効果とは?やり方やバリエーションを紹介

    ティップネス HAPPINESS! magazine · ja · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ/日本語ソース

  10. 【シャラバーサナ・バッタのポーズ】の骨盤の正しい傾け方を知ろう

    ヨガジャーナルオンライン日本版 · ja · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ/日本語ソース

Guides

選び方ガイド

ガイド一覧へ

関連するストレッチ

同じカテゴリ

同じ悩みのカテゴリで見比べやすいストレッチ

プローン・コブラ(うつ伏せ等尺性背筋強化)

うつ伏せで腕を体側に置き、両手のひらを天井に向けて親指を上に回旋(肩外旋)させながら胸を10cm程度床から持ち上げ、肩甲骨を後傾・下制させて10秒間保持する能動的等尺性エクササイズ。重力を負荷として僧帽筋下部・中部・菱形筋・脊柱起立筋上部・頸椎深層伸筋群を同時に活性化し、デスクワークで弱化したこれらの『姿勢保持筋』を強化してフォワードヘッドポスチャー(FHP)と猫背を構造的に改善する。

1 分 40 秒ふつう

ファウンダー ポーズ(Foundation Training/後鎖統合ヒップヒンジ&デコンプレッション呼吸)

立位で股関節を後方にヒンジし、腕を前方へ伸ばして後鎖(大殿筋・ハムストリングス・脊柱起立筋・腓腹筋)をアイソメトリックに同時収縮させながら、肋骨を前後左右に広げる『デコンプレッション呼吸』で胸郭を引き上げ脊柱を伸長する Eric Goodman(DC)創案 Foundation Training の基本姿勢。長時間座位で弱化した後面チェーンを抗重力的に再教育し、骨盤前傾・腰椎中立・胸郭挙上・前方頭位リセットを 1 動作で統合する姿勢ドリル。

3 分ふつう器具不要

パピーポーズ(子犬の伸びのポーズ/胸椎伸展ストレッチ)

膝立ち四つん這いから腰位置を膝の真上に保ったまま両手を前方へ歩かせ、胸とおでこを床に近づけて広背筋・大胸筋・上腕三頭筋を伸ばしつつ胸椎を伸展させる、デスクワークによる猫背・巻き肩リセットに向けた kneeling ポーズ。

1 分やさしい

似た部位

狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ

同じ時間

同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ