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バードドッグ(対角線挙上・体幹安定化)

Bird Dog (Quadruped Contralateral Arm/Leg Raise)

四つ這いで対角線上の片腕と片脚を同時に持ち上げ、腰椎を動かさずに体幹深層筋(多裂筋・腹横筋)と臀部・脊柱起立筋を協調活性化する McGill Big 3 の中核エクササイズ。

腰痛3 分3分以内やさしい四つ這い器具:mat査読論文
バードドッグ(対角線挙上・体幹安定化)で主に伸びる対象部位の目安。体幹と腰背部の人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 背中、腰、腹部です。

体幹・腰背部背中、腰、腹部
殿部・股関節骨盤、お尻、股関節
その他関節、神経、筋膜など

target muscles

  • 多裂筋(腰部)
  • 腹横筋
  • 腰部脊柱起立筋
  • 大殿筋
  • 中殿筋
  • 腹斜筋

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き腰背部(多裂筋・脊柱起立筋)腹部全周(腹横筋ベルト)挙上側の大殿筋
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

マットの上で四つ這いになる。手は肩の真下、膝は股関節の真下に置き、足の甲をマットに付ける(つま先は床面と平行)

Tips

  • 手は肩幅、膝は腰幅
  • 肘は伸ばし切らず微かにゆるめる(肘ロックしない)
  • 頭頂から尾骨まで一直線に近い『軽い自然な反り』を残した中間位を作る(背中をフラットに『潰さない』)
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

腹圧をやさしく入れる:下腹を背骨に軽く引き込むイメージで腹横筋を 10〜20% MVC 程度で『軽くブレース(abdominal brace)』する。強く力ませない

Tips

  • 息は止めない
  • 腹直筋を強く凹ませる『hollowing』より、コルセットを巻くような全周性の軽いブレース
  • 肩甲骨を下げて軽く後傾(耳から肩を遠ざける)
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

右腕を前方に肩の高さまで、同時に左脚を後方に骨盤の高さまで、ゆっくり伸ばす。手の指先と踵を反対方向へ遠くに伸ばす意識で、腰椎は完全に固定したまま

Tips

  • 腕は肩の高さ以上に挙げない(肩甲挙筋・上部僧帽筋の代償回避)
  • 脚は腰の高さ以上に挙げない(腰椎を反らせて代償しないため)
  • 踵を真後ろに『蹴り出す』意識で大殿筋を主動作筋として使う(つま先で挙げない)
  • 視線は床のやや前方に固定し、首を持ち上げない(頸椎は背骨と一直線)
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

伸ばし切った姿勢で 10 秒ホール��する。この間、ゆっくり 1〜2 呼吸を入れ、息を止めない。腰椎・骨盤が水平を保っているか自分でモニタリング

Tips

  • 骨盤が伸ばした脚側に回旋・落下しないように腹斜筋・中殿筋で踏ん張る
  • 肋骨が床方向に落ちない(胸郭の前面が床に向いて開かない)
  • 支持側の肩甲骨を下げて、腕がすくまないようにする
  • **ホールド中に挙上側の手の上に空のコップが置けるくらい水平で安定している**ことが理想
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

対角線で挙げた手と膝を中央で『触れる』ように引き寄せ(肘と膝を腹の下で軽く接触)、再び対角線に伸ばす。これを 1 セット内のレップ数だけ繰り返す

Tips

  • 肘と膝を接触させるとき背中をわずかに丸めるが、過度な腰椎屈曲は避ける
  • 戻すときも反対側にバランスを崩さない(軸を保つ)
  • 動作はゆっくりとコントロールされたテンポ(1 レップ 4〜6 秒)
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

片側を終えたら四つ這いに戻り、反対側(左腕+右脚)で同様に行う。これで 1 セット完了

Tips

  • 左右ともに同じレップ数・ホール��時間で行い、左右差を作らない
  • 片側終了時に呼吸を整える 5〜10 秒のリセットを入れる
7手順 7
手順 7の動き

手順 7

McGill 推奨の『5-3-1 ディセンディングピラミッド』で行う:第1セット 5 レップ × 10 秒ホールド/第2セット 3 レップ × 10 秒ホールド/第3セット 1 レップ × 10 秒ホールド を左右それぞれ。セット間休憩 20〜30 秒

Tips

  • **疲労で姿勢が崩れる前に止める**(過用で多裂筋がオフになる地点を超えない)
  • 週 3〜6 日で継続し、漸進的に左右ホールド時間を 10s → 12s → 15s まで延ばすのは可(ただしフォーム維持を最優先)

呼吸

腹圧を軽くキープしたまま、ホールド中も止めずに『鼻から吸って口から細く長く吐く』。動作の起点(持ち上げる瞬間)で軽く吐くと腹横筋が入りやすい

回数 / 頻度

5-3-1 ピラミッド × 左右各(合計 18 レップ)×(10 秒ホールド × 各レップ)× 週 3〜6 日。簡易版は左右各 8〜10 レップ × 3〜5 秒ホールドを 2〜3 セット

こんなときは行わない

  • 腰椎の急性外傷直後(圧迫骨折を含む)
  • 妊娠中期以降の単純な四つ這い荷重で腹部・腰部に違和感が出る場合(産前産後の医療判断に従う)
  • 手首の急性痛で四つ這い荷重が困難な場合(拳または前腕支持に変更)
  • 肩関節(特に手首・回旋筋腱板)の急性痛で支持側の上肢荷重ができない場合
  • 重度の脊柱側弯や進行性神経症状(下肢のしびれ・脱力)がある場合は医師相談の上で実施
  • 高血圧で頭を心臓より下げると不快な場合は静的ホールド時間を短縮

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出典

8 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Short-term bridging and bird-dog exercise for low back pain (PLOS ONE 2025)

    PLOS ONE · en · academic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  2. The McGill Big 3 For Core Stability (Aaron Horschig DPT)

    Squat University · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  3. Bird Dog Exercise: How to Do, Variations, and Muscles Targeted

    Healthline(医療レビュー記事) · en · article · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  4. Bird-Dog Exercise - A Must For Low Back Pain Prevention!

    Balance Solutions Physical Therapy(DPT 監修) · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  5. Mastering the McGill Big Three (Brian Carroll, BackFitPro / Stuart McGill PhD lab affiliated)

    BackFitPro · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

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