
手順 1
ラクロスボール(またはやや硬めのテニスボール)を1個用意し、壁の前に立つ。胸鎖乳突筋の外側縁から後ろに約1cmずらした「小さなくぼみ」が頭板状筋の上部停止部(乳様突起と後頭隆起の間)。ここから棘突起方向に1〜2cm内側、僧帽筋上部の前縁直下に頭板状筋がある
Tips
- 頭をゆっくり同側に回旋すると頭板状筋が収縮するので位置確認に使う
- 首の正中(棘突起の上)には絶対にボールを乗せない
- 胸鎖乳突筋(前面)も避ける(頸動脈走行のため)
Splenius Capitis & Cervicis Self-Trigger Point Release (Wall + Lacrosse Ball)
壁にラクロスボールを当てて立ち、後頭部直下〜肩甲骨上部の範囲で頭板状筋・頸板状筋のトリガーポイント(TrP)を自重で60〜90秒圧迫し、頭頂部(vertex)に放散する緊張型頭痛/頸原性頭痛をセルフ管理する。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 後頭部から首すじです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

ラクロスボール(またはやや硬めのテニスボール)を1個用意し、壁の前に立つ。胸鎖乳突筋の外側縁から後ろに約1cmずらした「小さなくぼみ」が頭板状筋の上部停止部(乳様突起と後頭隆起の間)。ここから棘突起方向に1〜2cm内側、僧帽筋上部の前縁直下に頭板状筋がある
Tips

ラクロスボールを後頭部の真下、首の根元と肩の境目あたり(C2〜C4 棘突起のすぐ外側、頸椎傍)に当て、壁とその間に挟むようにして立つ。両膝を軽く曲げ、踵を壁から20〜30cm離して骨盤を壁に預ける
Tips

圧痛の最も強い1点を見つけたら、そのまま静止して60〜90秒キープする。痛気持ちいい〜やや痛い(NRS 4〜6/10)の範囲を死守し、放散痛(頭頂部へジワッと響く感覚)が再現されればそれが目的の TrP
Tips

1点目が緩んだ感覚(圧痛 NRS が 2〜3 下がる、または筋がフッと脱力する)が出たら、ボールを2〜3cm下方の頸椎傍にずらし、頸板状筋の領域(C4〜C7 棘突起の外側)でも同様に60〜90秒キープする
Tips

左右それぞれ2〜3点ずつ、合計片側3〜4分以内で終了する。終了後、ゆっくり壁から離れて、首を全方向(前後・左右側屈・左右回旋)各3回ずつ無痛範囲で動かし、可動域を再評価する
Tips

毎日〜隔日のペースで継続する。デスクワーク中なら2時間ごとに左右各60秒ずつのショートバージョンも有効
Tips
呼吸
圧をかけている60〜90秒は鼻4秒吸気・口6秒呼気のスローブリージングを継続。息を止めない。深い呼気時に圧痛が和らぐ感覚を観察する
回数 / 頻度
片側2〜3点 × 各60〜90秒、左右合計6〜10分以内。1日1〜2セッション、毎日〜隔日
Related tools
眼精疲労 / 緊張型頭痛 / 首こり
眼精疲労や緊張型頭痛の予防に、休憩・温め・画面まわりを見直すための導線です。
提携リンク準備中このセクションには広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載内容はストレッチの安全性と出典表示を優先し、紹介先の購入を前提にしません。
このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。
muscle-joint-pain.com · en · clinic · 参照 2026-05-17
要約引用のみ
Morningside Acupuncture NYC (Lic. Acu., DACM) · en · clinic · 参照 2026-05-17
解剖学・参照痛パターンの参照のみ
Vázquez-Justes et al. 2024, J Pers Med (MDPI) · en · academic · 参照 2026-05-17
頭板状筋を含む頭頸部15筋への TrP 介入で頭痛強度 VAS -8.69mm/active TrP -4.50点改善のRCT。自家リリースの直接エビデンスではないが、splenius capitis を含む TrP が TTH の有効標的であることを示す
Healthcare (MDPI) 2024 Systematic Review · en · academic · 参照 2026-05-17
9研究370名、うち6本がRCT。トリガーポイント療法が頭痛の持続時間・強度・頻度を低減することを SR で確認
Niel Asher Education (Niel Asher Technique, NAT) · en · clinic · 参照 2026-05-17
臨床手技ガイドの参照のみ
Yoon et al. 2019, PMC · en · academic · 参照 2026-05-17
慢性 TTH 患者で頭板状筋を含む頭頸部筋に active TrP が高頻度に分布することを示す観察研究
PMC 2024 · en · academic · 参照 2026-05-17
頸部筋 TrP 感受性と頸部姿勢異常が TTH の頻度・強度と相関することを示す観察研究
Fernández-de-las-Peñas et al. 2007, Cephalalgia · en · academic · 参照 2026-05-17
頭板状筋を含む頭頸部 TrP が末梢→中枢感作を介して TTH の主要な疼痛源となるという更新型疼痛モデル(被引用多数の理論論文)
Trigger Point Self-Help (Simons, Travell 1999 を引用) · en · article · 参照 2026-05-17
Travell & Simons 1999 Trigger Point Manual の参照痛パターン(頭頂部 3-5cm 帯)の要約引用
Guides
同じ悩みのカテゴリで見比べやすいストレッチ
仰臥位 後頭下筋 テニスボール・リリース
靴下に2個のテニスボールを並べて入れ、仰臥位で後頭骨直下に当て、後頭下筋群の付着部を自重で2〜5分加圧して緩める受動的セルフ筋膜リリース。
後頭下筋群 セルフ筋膜リリース(テニスボール/ピーナッツ)
仰向けで後頭骨の真下に2個のボールを当て、頭の重みでゆっくり後頭下筋群をリリースし、緊張型頭痛・頸原性頭痛のもとになる筋緊張を緩めるセルフケア。
胸鎖乳突筋 ピンチ&スライド・セルフリリース
頭を反対側に45度回旋して胸鎖乳突筋を浮かせ、母指と示指でつまんで揉み解しながら耳の下から鎖骨側へスライドさせる、緊張型頭痛・側頭部痛・眼窩部痛の関連痛を狙ったセルフトリガーポイントリリース。
狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ
等尺性 頸椎側屈強化(アイソメトリック・サイドベンド)
椅子に座って背筋を立て、頭の側面に手のひらを当てて頭と手で押し合い、頭は1ミリも動かさずに頸椎側屈方向の筋を等尺性に収縮させる左右対称の頸部スタビリティ強化。SCM・斜角筋・上部僧帽筋・肩甲挙筋・頭板状筋・頸板状筋の co-activation を引き出し、深層頸部筋の neuromuscular control を高める。
タオル頚椎セルフ牽引(座位・後頭部かけ斜め上方)
座位でタオルを後頭部にかけて両端を両手で持ち、斜め前上方にゆっくり引いて頸椎を軸方向に牽引し、椎間関節と椎間孔の減圧をはかるセルフ手技。
板状筋(頸板状筋・頭板状筋)屈曲+反対側回旋ストレッチ
椅子座位で首を前下方に屈曲しつつ反対側へ約45°回旋させ、首後面の板状筋・半棘筋(深層回旋筋)を選択的に伸長するセルフストレッチ。同側の肩を意識的に上げて肩甲挙筋を緩めることで、伸長感を板状筋に局所化するのがコア技術。
同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ
上部僧帽筋 ピンサー・グリップ・トリガーポイント・リリース(緊張型頭痛対応)
首の付け根の上部僧帽筋(TrP1)を親指と人差し指でつまんで圧迫保持し、側頭部に放散する緊張型頭痛の関連痛トリガーを直接緩めるセルフリリース。
耳介セルフ指圧(神門・耳尖・点ゼロ 3ポイント)
耳介に分布する耳介迷走神経枝(ABVN)と耳介神経叢を、神門(Shen Men)・耳尖(Ear Apex / HN6)・点ゼロ(Point Zero / Nogier)の 3 ポイント指圧で刺激し、副交感賦活と下行性疼痛抑制を狙う緊張型頭痛セルフケア。デスクで 2〜3 分、道具不要。