
手順 1
床またはマットの上に仰向けに寝る。枕は使わず、後頭部を直接マットに接地する(枕が必要な場合は薄いタオル1枚まで)。両膝は軽く曲げて足裏を床につけ、腰の反りを抑える
Tips
- 枕なしが原則
- 両肩は床にフラットに置く
- 両腕は体側に自然に下ろす
Supine Cervical Retraction (McKenzie Method)
仰向けで枕を使わず、後頭部を床またはマットに押し込みながら同時に顎を引くことで、頸椎を後方並進(リトラクション)させる運動。重力を排除した状態で深層頸屈筋(頸長筋・頭長筋)と後頭下筋群を協調的に再教育し、前方頭位(ストレートネック/forward head posture)を能動的に矯正する。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 後頭部から首すじです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

床またはマットの上に仰向けに寝る。枕は使わず、後頭部を直接マットに接地する(枕が必要な場合は薄いタオル1枚まで)。両膝は軽く曲げて足裏を床につけ、腰の反りを抑える
Tips

顔を真上に向けたまま、口を軽く閉じて鼻呼吸を整える。肩の力を抜き、胸の上部が緊張していないか確認する
Tips

顎を引きながら、同時に後頭部をマットに向けてゆっくり押し込む。頭が床から離れないよう、頭蓋骨全体を水平に後方へスライドさせるイメージ(『二重あご』を作る感覚)
Tips

リトラクション位置(顎が引かれ、後頭部がマットに最大限押し付けられた位置)で3〜10秒間保持する。腕の痛みが増えないか、めまいが起きないかチェックしながら
Tips

ゆっくり脱力して開始姿勢に戻す。1〜2秒休んで次の反復へ
Tips

10回を1セットとし、1〜3セット行う。慣れてきたら『リトラクション位置で頭をマットからわずか1〜2cmだけ持ち上げ、保持して戻す』段階に進めてもよい(深層頸屈筋の等尺性筋力強化として)
Tips
呼吸
リトラクション中は鼻からゆっくり吸い、口または鼻からゆっくり吐く。保持中も息を止めない(深層頸屈筋の活動と腹横筋の co-contraction が呼吸停止で阻害される)
回数 / 頻度
10回 × 1〜3セット / 日1〜2回。McKenzie プロトコルでは『2時間ごとに10回』の頻回反復も推奨される
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PubMed Central / BMC Sports Science Medicine and Rehabilitation · en · academic · 参照 2026-05-18
PMC オープンアクセス / 要約引用のみ
PubMed Central / Journal of Education and Health Promotion · en · academic · 参照 2026-05-18
PMC オープンアクセス / 要約引用のみ
PubMed Central · en · academic · 参照 2026-05-18
PMC オープンアクセス / 要約引用のみ
Spine-health.com(医師・PT 監修) · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用のみ
帝都メディカルクリニック(西新井駅 整形外科) · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(仰向け版ではなく座位チンインの記載だが、保持10秒×10回×3セットの量負荷の出典として参照)
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壁立ち顎引き(チンタック・アゲインスト・ウォール)
壁に踵・お尻・肩甲骨・後頭部を接触させた立位で、頭部を水平後方にスライドさせるリトラクション。壁の触覚フィードバックで前方頭部姿勢(FHP)の自己矯正と深層頸屈筋の活性化を同時に行う。
頸椎深部屈筋協調トレーニング(仰臥位 CCFT)
仰臥位で後頭部下にタオル(または血圧計マンシェット)を挟み、「うなずき」動作で頸長筋・頭長筋などの深部屈筋を選択的に活性化する。胸鎖乳突筋・斜角筋の代償を回避しながら 22→24→26→28→30 mmHg を 10 秒ずつ段階的に保持する協調トレーニング。
等尺性 頸椎屈曲強化(額押しアイソメトリック)
椅子に座って背筋を立て、額に手のひらを当てて頭を前へ押そうとし、手で同じ力で押し返して頭を1ミリも動かさず頸椎屈曲方向の筋を等尺性に収縮させる、深層頸屈筋(頭長筋・頸長筋)にターゲットした頸部スタビリティ強化。SCM や斜角筋の過活動を抑え、forward head(スマホ首)や緊張型頭痛・テックネックに対する基礎エクササイズとして用いられる。
狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ
頸椎 PAILs/RAILs エンドレンジ等尺性(屈曲・伸展)
FRC(Functional Range Conditioning, Dr. Andreo Spina 創案)由来の関節包リモデリング・プロトコルを頸椎に応用したセルフ手技。受動的なエンドレンジ(最大屈曲または伸展)で 60〜90 秒ホールドして後頸部・前頸部の組織を伸ばし切ったところから、伸ばされている筋(PAILs=Progressive Angular Isometric Loading)と拮抗筋(RAILs=Regressive Angular Isometric Loading)を順番に等尺性収縮させ、頸椎関節包・椎間関節周囲の機械的適応とエンドレンジでの神経筋制御を同時に促す。受動ストレッチ(既存の posterior-cervical-flexion-stretch / supine-cervical-retraction-mckenzie 等)や深部屈筋 CCFT(cranio-cervical-flexion)と異なり、可動域端での『能動的コントロール獲得』を狙う点が独立性。回旋方向は椎骨動脈リスクを避けるため屈曲・伸展面に限定する。
頸椎回旋 PNF コントラクトリラックス(セルフ)
椅子座位で頭を最大回旋位まで連れていき、手で頭側面に5〜10秒の等尺性〜軽い求心性抵抗をかけ→脱力直後にゴルジ腱器官由来の自動抑制で得られた可動域に再侵入する『収縮→弛緩→深い再ストレッチ』サイクルを片側3〜4回反復する PNF(CR)セルフプロトコル。
等尺性 頸椎側屈強化(アイソメトリック・サイドベンド)
椅子に座って背筋を立て、頭の側面に手のひらを当てて頭と手で押し合い、頭は1ミリも動かさずに頸椎側屈方向の筋を等尺性に収縮させる左右対称の頸部スタビリティ強化。SCM・斜角筋・上部僧帽筋・肩甲挙筋・頭板状筋・頸板状筋の co-activation を引き出し、深層頸部筋の neuromuscular control を高める。
同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ
頸部位置覚再教育(レーザーポインター JPE トレーニング)
額に固定したレーザーポインター(または懐中電灯)の光点を壁の標的に合わせ、目を閉じて頸部を動かした後、元の頭部中立位置を視覚なしで再現する頸椎位置覚の再教育ドリル。慢性頸部痛・むち打ち後遺症で乱れる sensorimotor control(頸椎深部感覚)をホームエクササイズで改善する。
僧帽筋上部 ピンサーセルフリリース(つまんで虚血性圧迫)
椅子に座ったまま、反対側の手の親指と人差し指・中指で首と肩の付け根を走る僧帽筋上部の筋腹を肋骨から持ち上げるようにつまみ、痛気持ちいい強さ(VAS 4〜6/10)で 30〜90 秒の虚血性圧迫を加えるセルフトリガーポイントリリース。デスクワークで終日収縮位にロックされやすい僧帽筋上部のトリガーポイントを、道具なしで肩を竦めずに緩めるピンサー(pincer palpation)アプローチで、関連痛として現れる側頭部頭痛や肩甲挙筋経由のこわばりにもアプローチする。