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仰向け頸椎リトラクション(McKenzie 法)

Supine Cervical Retraction (McKenzie Method)

仰向けで枕を使わず、後頭部を床またはマットに押し込みながら同時に顎を引くことで、頸椎を後方並進(リトラクション)させる運動。重力を排除した状態で深層頸屈筋(頸長筋・頭長筋)と後頭下筋群を協調的に再教育し、前方頭位(ストレートネック/forward head posture)を能動的に矯正する。

首こり1 分 30 秒3分以内やさしい仰向け器具:mat査読論文
仰向け頸椎リトラクション(McKenzie 法)で主に伸びる対象部位の目安。首・肩まわりの人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 後頭部から首すじです。

首・後頭部後頭部から首すじ

target muscles

  • 頸長筋
  • 頭長筋
  • 後頭下筋群(大・小後頭直筋、上・下頭斜筋)
  • 上部僧帽筋

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き後頭部・頸椎全体顎下の二重あごライン後頭下三角
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

床またはマットの上に仰向けに寝る。枕は使わず、後頭部を直接マットに接地する(枕が必要な場合は薄いタオル1枚まで)。両膝は軽く曲げて足裏を床につけ、腰の反りを抑える

Tips

  • 枕なしが原則
  • 両肩は床にフラットに置く
  • 両腕は体側に自然に下ろす
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

顔を真上に向けたまま、口を軽く閉じて鼻呼吸を整える。肩の力を抜き、胸の上部が緊張していないか確認する

Tips

  • 顎関節に力を入れない
  • 肩をすくめない
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

顎を引きながら、同時に後頭部をマットに向けてゆっくり押し込む。頭が床から離れないよう、頭蓋骨全体を水平に後方へスライドさせるイメージ(『二重あご』を作る感覚)

Tips

  • 顎だけを下に引かない
  • 頭蓋骨全体を水平後方へ並進
  • 首が前屈してうつむかないようにする
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

リトラクション位置(顎が引かれ、後頭部がマットに最大限押し付けられた位置)で3〜10秒間保持する。腕の痛みが増えないか、めまいが起きないかチェックしながら

Tips

  • 息は止めない
  • 顎を強く食いしばらない
  • 首の前面ではなく後ろの深層筋で押す感覚
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

ゆっくり脱力して開始姿勢に戻す。1〜2秒休んで次の反復へ

Tips

  • 急に脱力しない
  • 頭の位置を確認
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

10回を1セットとし、1〜3セット行う。慣れてきたら『リトラクション位置で頭をマットからわずか1〜2cmだけ持ち上げ、保持して戻す』段階に進めてもよい(深層頸屈筋の等尺性筋力強化として)

Tips

  • 進行ステップは無痛で実施できることが条件
  • 腕への放散痛が増えるなら進行しない

呼吸

リトラクション中は鼻からゆっくり吸い、口または鼻からゆっくり吐く。保持中も息を止めない(深層頸屈筋の活動と腹横筋の co-contraction が呼吸停止で阻害される)

回数 / 頻度

10回 × 1〜3セット / 日1〜2回。McKenzie プロトコルでは『2時間ごとに10回』の頻回反復も推奨される

こんなときは行わない

  • 頸椎ヘルニア急性期で腕への放散痛が強い時(実施で腕の痛みが増悪する場合は即中止)
  • 頸椎骨折・術後急性期
  • 頸椎不安定性(リウマチ性関節炎の C1-C2 不安定症など)
  • 椎骨動脈不全(VBI)疑い(実施中に めまい / 視覚異常 / 嘔気が出たら即中止)
  • 重度の脊柱管狭窄症で神経症状が顕著な場合
  • 急性のむち打ち損傷後の炎症期

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出典

7 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Effectiveness of McKenzie approach and segmental spinal stabilization exercises on neck pain in individuals with cervical postural syndrome: An experimental study

    PubMed Central / Journal of Education and Health Promotion · en · academic · 参照 2026-05-18

    PMC オープンアクセス / 要約引用のみ

  2. 7 McKenzie Method Exercises for Neck Pain and Arm Pain — Exercise #3: Neck Retraction in Lying

    Spine-health.com(医師・PT 監修) · en · article · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

  3. 前に突き出た首(ストレートネック)の位置を元に戻すオススメエクササイズ

    玄流接骨院(大分)/ MBP マイベストプロ · ja · clinic · 参照 2026-05-18

    要約引用のみ

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    要約引用のみ(仰向け版ではなく座位チンインの記載だが、保持10秒×10回×3セットの量負荷の出典として参照)

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