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頸椎深部屈筋協調トレーニング(仰臥位 CCFT)

Deep Neck Flexor Training via Cranio-Cervical Flexion (CCFT)

仰臥位で後頭部下にタオル(または血圧計マンシェット)を挟み、「うなずき」動作で頸長筋・頭長筋などの深部屈筋を選択的に活性化する。胸鎖乳突筋・斜角筋の代償を回避しながら 22→24→26→28→30 mmHg を 10 秒ずつ段階的に保持する協調トレーニング。

首こり4 分5分以内ふつう仰向け器具:towel査読論文
頸椎深部屈筋協調トレーニング(仰臥位 CCFT)で主に伸びる対象部位の目安。首・肩まわりの人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 後頭部から首すじです。

首・後頭部後頭部から首すじ
その他関節、神経、筋膜など

target muscles

  • 頸長筋
  • 頭長筋
  • 前頭直筋
  • 外側頭直筋

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き後頭部とタオルの接触面顎下のスペースが狭まる動き鎖骨上の胸鎖乳突筋(盛り上がっていない状態)
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

仰向けに寝て、膝を立てる。後頭部の下に薄く畳んだフェイスタオルを差し込み、額と顎が床と水平になる『頸椎ニュートラル位』を作る(顎が天井に向きすぎないこと)。

Tips

  • 額と顎は同じ高さ
  • 後頭部はタオルに軽く乗せるだけで離さない
  • 舌を上顎に当てると顎二腹筋など顎下の代償筋を抑制できる
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

舌は上顎の前歯裏に軽く当て、上下の歯は離し、唇だけ閉じる。腹式呼吸でリラックスしながら、首の前面で鎖骨上のくぼみに人差し指を当て、胸鎖乳突筋の盛り上がりを自分で触知できる準備をする。

Tips

  • 噛みしめない
  • 首前面の太い筋(SCM)が硬く盛り上がってきたら代償サイン
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

後頭部をタオルから持ち上げず、「はい」と返事するように顎をのど元方向へ約 2 cm だけ静かに引く(うなずき動作 / cranio-cervical flexion)。頸椎全体をめくり上げるのではなく、頭蓋骨だけが環椎の上で前へ転がるイメージ。

Tips

  • 頭は上げない(首は床から離さない)
  • 下顎は引くが押し込まない
  • 鎖骨上の SCM が膨らまないか指で確認
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

そのうなずき幅で 10 秒静かに呼吸を続けながら保持し、ゆっくり元に戻して 10 秒休む。これを 10 回 1 セットとして、合計 3 セット行う(セット間は 1〜2 分休む)。痛みなくできたらうなずき幅を 4 cm まで段階的に増やす(Physiopedia プロトコル準拠)。

Tips

  • 保持中も呼吸を止めない
  • 10 回中で SCM 代償が出始めたらその時点でセット終了
  • 可動域を増やす前にまず代償なしで 10 秒×10 回を安定させる
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

(応用)家庭用血圧計マンシェットがあれば、空気袋を後頭部の下に置き 20 mmHg まで膨らませて土台にする。うなずきで 22 mmHg まで上げて 10 秒保持→戻す。これを 22 → 24 → 26 → 28 → 30 mmHg と 2 mmHg ずつ 5 段階、各 10 秒×10 回行う(Jull プロトコル)。

Tips

  • 数値を確認しやすいよう体の横に置く
  • 30 mmHg まで完璧に到達できなくても、無理せず止められた最高段階を記録する
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

終了後は仰向けのまま膝を抱えて腰を緩め、ゆっくり横向きから起き上がる。首前面に強い疲労感が残るのは正常だが、頭痛・めまい・しびれが出た場合は次回までトレーニングを中止し、必要に応じて医療者へ相談する。

Tips

  • 急に頭を起こさない
  • 首前面の疲労感(深部屈筋への効き)と、首側面の張り(SCM 代償)を区別する

呼吸

終始ゆっくりとした腹式呼吸を続ける。保持中も息を止めない(バルサルバ回避)。1 回の保持につき呼吸 2〜3 サイクルが入る速さが目安。

回数 / 頻度

10 秒保持 × 10 回 × 3 セット、週 4 日 × 4 週間(Iqbal 2013, Lee 2015 プロトコル)。応用版は 22/24/26/28/30 mmHg の 5 段階を各 10 秒×10 回(Jull オリジナルプロトコル)。

こんなときは行わない

  • 頸椎手術後の急性期
  • 頸椎ヘルニア急性期で屈曲時に上肢へ放散痛が出る場合
  • リウマチ性関節炎で環軸関節亜脱臼が疑われる場合
  • 椎骨脳底動脈不全(VBI)症状(めまい・複視・嚥下障害)がある場合
  • 頸椎不安定性の既往
  • 実施中に頭痛・しびれ・めまいが新規発生した場合は即中止

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出典

9 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. A randomized controlled trial of exercise and manipulative therapy for cervicogenic headache (Jull et al., 2002, Spine)

    Jull G, Trott P, Potter H, et al. · en · academic · 参照 2026-05-17

    アブストラクト要約のみ

  2. Effect of Deep Cervical Flexor Muscles Training Using Pressure Biofeedback on Pain and Disability of School Teachers with Neck Pain (Iqbal et al., 2013)

    Iqbal ZA et al. / J Phys Ther Sci · en · academic · 参照 2026-05-17

    オープンアクセス要点引用

  3. Effect of Deep Cervical Flexor Muscle Training Using Pressure Biofeedback on Pain and Forward Head Posture in School Teachers with Neck Pain (Alghadir et al., 2021)

    Alghadir AH et al. / BioMed Research International · en · academic · 参照 2026-05-17

    オープンアクセス要点引用

  4. Determining the reliability of craniocervical flexion test in asymptomatic individuals

    PMC / J Phys Ther Sci · en · academic · 参照 2026-05-17

    信頼性データの要点引用

  5. Performance of the Craniocervical Flexion Test in Subjects With and Without Neck Pain (JOSPT 2005)

    JOSPT · en · academic · 参照 2026-05-17

    アブストラクト要約のみ

  6. Supine Deep Neck Flexor Upper Cervical Nod

    Wellen (DPT 監修) · en · article · 参照 2026-05-17

    手順要約のみ

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