
手順 1
椅子に深く座り、両足を床に着け骨盤を立てて背筋を伸ばす。胸郭は開き、肩はリラックスして下げる
Tips
- 骨盤後傾しない
- 肩をすくめない
- 顎は中立位から開始
C0-C1 Self-SNAG with Towel — Occipito-Atlantal Joint Flexion Mobilization
折ったタオルの縁を後頭骨直下(C1 後弓のさらに上、外後頭隆起と乳様突起を結ぶライン)に当て、両端を前上方に水平よりやや上向きに引きながら顎を引いて頷く動き(craniocervical flexion / chin nod)を能動的に行う。Mulligan 概念のセルフ SNAG を C1-C2 回旋ではなく C0-C1 屈曲軸に応用したもので、上位頸椎屈曲制限と頸原性頭痛のうち「後頭部圧迫感+顎引きで誘発される頭痛」タイプを対象とする。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 後頭部から首すじです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

椅子に深く座り、両足を床に着け骨盤を立てて背筋を伸ばす。胸郭は開き、肩はリラックスして下げる
Tips

ハンドタオル(縦 30〜40cm 程度)を縦長に 4 つ折りにして帯状にする。縁が薄く折り目がある方を使う(皮膚で滑らないため)
Tips

タオルの中央を後頭骨直下に当てる。位置は「外後頭隆起の指 2 横指下=乳様突起と乳様突起を結ぶ水平ライン上」。これは C1 後弓のすぐ上、後頭顆と C1 上関節面の接合部に相当する
Tips

タオルの両端を両手で握り、顔の前で水平よりやや上向き(眼球の高さ方向)に引く。引く方向は前上方 30〜45°で、後頭骨を前上方へ滑らせる(C0-C1 屈曲方向の関節滑走を補助する)
Tips

タオルの張力を維持したまま、顎をゆっくり後ろに引きながら下方向へ頷く(chin nod / craniocervical flexion)。動作は頸全体を曲げるのではなく、後頭骨を C1 上で前方転がりさせる小さな動きに限定する
Tips

屈曲位で 2〜3 秒保持し、ゆっくり開始位置に戻る。痛みが出ない範囲で 10 回反復。これを 2〜3 セット、合計 30 回を目安
Tips

終了後はタオルを外し、顎引き chin tuck を道具なしで 5 回行って効果を再評価する。屈曲 ROM と頭痛感の変化を主観 0-10 で記録
Tips
呼吸
牽引時に鼻からゆっくり吸気、頷く(屈曲)動作中に口からゆっくり呼気。息止め・Valsalva は禁忌(椎骨動脈圧変動と頭蓋内圧上昇リスク)。1 動作あたり呼気 3〜4 秒を目安にする
回数 / 頻度
10 回 × 2〜3 セット(合計 20〜30 回)/日 1〜2 回。即時効果判定後、症状改善が続くなら継続、24 時間以内に症状増悪があれば中止し評価を受ける
Related tools
眼精疲労 / 緊張型頭痛 / 首こり
眼精疲労や緊張型頭痛の予防に、休憩・温め・画面まわりを見直すための導線です。
提携リンク準備中このセクションには広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載内容はストレッチの安全性と出典表示を優先し、紹介先の購入を前提にしません。
このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。
Hall T, Chan HT, Christensen L, Odenthal B, Wells C, Robinson K. JOSPT 2007;37(3):100-107. · en · academic · 参照 2026-05-18
要約・原理の引用(C0-C1 への応用は原論文より外挿)
PMC8366674 / J Bodyw Mov Ther 2021 · en · academic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(pilot のため認定見送り、補強根拠)
Satpute K et al. J Phys Ther Sci. 2019 · en · academic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ
ResearchGate(原著比較研究) · en · academic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ
[P]rehab(Arash Maghsoodi DPT 監修) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用(C0-C1 chin nod + 後頭部圧をブログ内で紹介)
ChiroUp · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用(タオルを用いた上部頸椎 SNAG セルフケア解説)
Physiotutors(理学療法エビデンス解説、日本語版) · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用(CGH の C0-C1/C1-C2 機能障害像と Mulligan SNAG 推奨)
ジャパンライム(理学療法専門教材販売) · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用(日本語で O/C1 SNAG の存在を明示)
J-STAGE 日本頭痛学会誌 49(1) · ja · academic · 参照 2026-05-18
要約引用(CGH の発生源として上位頸椎が中心、環軸関節 16%)
Brian Mulligan 公式(Mulligan Concept Teachers Association) · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用(原開発者の解説)
Painscience.com(Paul Ingraham, RMT) · en · article · 参照 2026-05-18
要約引用(上部頸椎セルフケアの補強根拠)
Guides
同じ悩みのカテゴリで見比べやすいストレッチ
頭板状筋・頸板状筋 セルフ・トリガーポイント・リリース(壁+ラクロスボール)
壁にラクロスボールを当てて立ち、後頭部直下〜肩甲骨上部の範囲で頭板状筋・頸板状筋のトリガーポイント(TrP)を自重で60〜90秒圧迫し、頭頂部(vertex)に放散する緊張型頭痛/頸原性頭痛をセルフ管理する。
後頭下筋群 セルフ筋膜リリース(テニスボール/ピーナッツ)
仰向けで後頭骨の真下に2個のボールを当て、頭の重みでゆっくり後頭下筋群をリリースし、緊張型頭痛・頸原性頭痛のもとになる筋緊張を緩めるセルフケア。
仰臥位 後頭下筋 テニスボール・リリース
靴下に2個のテニスボールを並べて入れ、仰臥位で後頭骨直下に当て、後頭下筋群の付着部を自重で2〜5分加圧して緩める受動的セルフ筋膜リリース。
C1-C2 セルフ SNAG(タオルを使った上位頸椎回旋モビライゼーション)
椅子に座り、たたんだタオルの縁を後頭骨の下(耳のすぐ下のライン=C1 後弓のレベル)に当て、両手でタオルの端を持ち、向かいたい側の反対手でタオルを斜め前方に水平に引きながら頭をその方向にゆっくり回す、Mulligan コンセプトの C1-C2 関節モビライゼーションのセルフ版。頸原性頭痛(C1-C2 由来)と緊張型頭痛の混合タイプに対し、上位頸椎の回旋制限を機械的に改善することで頭痛頻度・強度を下げるエビデンス(Hall 2007 JOSPT RCT で 12 か月時点 -54%)を持つ。
冷水顔面浸水(潜水反射)セルフ迷走神経刺激
冷水(10〜15℃前後)を張ったボウルに息こらえで顔を15〜30秒浸す。三叉神経の冷受容器刺激が延髄を介して迷走神経を賦活し、心拍を下げて副交感神経優位にシフトさせ、片頭痛・緊張型頭痛発作初期の交感神経亢進状態をリセットする。3〜5サイクル反復可。重大な禁忌(心疾患・徐脈・寒冷蕁麻疹等)あり、初回は監視下推奨。
仰臥位 頭頸部屈曲(CCFT 系)チン・タック耐久訓練
仰臥位で後頭部を床に軽くつけたまま顎を引き、上位頸椎(C0-C2)のみを屈曲させる極小範囲の能動運動を等尺的に保持するセルフ介入。胸鎖乳突筋(SCM)・斜角筋などの表層筋を意図的に休ませ、頸長筋・頭長筋など深層頸部屈筋群の運動制御と持久性を再教育する。Jull/Falla らが Craniocervical Flexion Test (CCFT) として標準化した運動学習をベースに、機器を用いない自己訓練版として頸原性頭痛・緊張型頭痛・上位交差症候群に伴う前方頭位姿勢を対象とする。器具を使う上位頸椎 SNAG(C0-C1 セルフ SNAG)や、後頭下筋群の伸張・トリガーポイントリリースとは異なり、運動制御 (motor control) と持久性 (endurance) の再学習に特化した『動かす量より、正しく保つ時間』が主眼の手技。
同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ
耳介セルフ指圧(神門・耳尖・点ゼロ 3ポイント)
耳介に分布する耳介迷走神経枝(ABVN)と耳介神経叢を、神門(Shen Men)・耳尖(Ear Apex / HN6)・点ゼロ(Point Zero / Nogier)の 3 ポイント指圧で刺激し、副交感賦活と下行性疼痛抑制を狙う緊張型頭痛セルフケア。デスクで 2〜3 分、道具不要。
バタフライハグ(自己両側性刺激法)
両腕を胸の前で交差させ鎖骨下に手を当て、左右交互にゆっくりタッピングする。EMDR由来の自己両側性刺激で、副交感神経賦活と作業記憶への二重注意負荷により、ストレス・不安由来の緊張型頭痛の即時緩和に用いる。