手順 1
椅子に座り、対象側の手を体の前にリラックスして置く。手のひらは天井向きで、肘を約90度に曲げて前腕を安定させる。
Tips
- 肩・肘・前腕の力を抜く
- 親指の付け根の腫れや熱感をまず触診し、強い炎症があれば中止
Thumb CMC Joint Self-Mobilization with Adductor Pollicis Stretch
親指の付け根(第1手根中手関節=CM関節)を反対の手で軽く牽引し、続けて水掻き部(母指内転筋)を伸ばすセルフ手技。スマートフォン操作で痛みが出やすいデスクワーカーの母指基部痛・初期母指CM関節症に向けて、関節包の遊びを取り戻し内転筋の硬さを緩める。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 関節、神経、筋膜などです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。
椅子に座り、対象側の手を体の前にリラックスして置く。手のひらは天井向きで、肘を約90度に曲げて前腕を安定させる。
Tips
反対の手の親指と人差し指で、対象の親指の中手骨(親指の付け根の長い骨)をしっかりつかむ。母指CM関節(親指の付け根のくぼみ)の少し先を持つイメージ。
Tips
つかんだ中手骨を、長軸方向に向かってゆっくり優しく引き伸ばす(牽引/distraction)。引っ張る強さは『痛みが出ない範囲で関節の遊びを感じる程度(推定 1〜2kg、最大でも2〜3kg)』を目安に、10秒間保持する。
Tips
5秒間休んでから合計3回繰り返す(10秒牽引×3回)。引いている間は深呼吸を続ける。
Tips
続いて母指内転筋のストレッチへ移る。両手のひらを天井向きにし、体の前で手首を交差させる。対象側の親指と人差し指の間(水掻き部)に、反対側の手の親指と人差し指で挟むように添える。
Tips
対象側の親指を、人差し指から遠ざける方向(外側+やや手のひら側)へとゆっくり開く。同時に反対側の指で水掻き部を軽く伸ばす方向に押し広げる。『痛気持ちいい』張りで30秒保持。
Tips
30秒保持を左右各2〜3セット繰り返す。終了後に親指で各指の先を順に触る『母指対立運動』を10往復行い、動きの改善を確認する。
Tips
呼吸
牽引・ストレッチ中は息を止めず、鼻から吸って口から細く長く吐く。吐くタイミングで張りがゆるむのを意識する。
回数 / 頻度
牽引10秒×3回 → 母指内転筋ストレッチ30秒×左右各2〜3セット → 母指対立運動10往復で1セット。1日2〜3回(朝・昼・就寝前推奨)。
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肩こり / 首こり / 姿勢・猫背・胸郭
肩・首・前腕・目の疲れが出やすい人向けに、姿勢と作業環境を見直すための導線です。
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Villafañe JH, Cleland JA, Fernández-de-Las-Peñas C (PubMed abstract) · en · academic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(複合介入RCT N=60、平均年齢82歳、4週12セッション、関節モビ+神経モビ+運動 vs シャム、痛みでMCID超え。単独介入RCT不在のため peer-reviewed 認定見送り→clinician-cited 補強根拠)
PMC11049805 / Journal of Clinical Medicine 2024 SR/MA · en · academic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(運動介入で痛みVAS・機能改善の効果量を支持。複数手技混在SRのため glossary §10 厳格基準で補強根拠)
Frontiers in Rehabilitation Sciences / PMC10052626 pilot · en · academic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(保存療法群に self-passive traction of thumb CMC を含む home program を導入)
ProTailored Physical Therapy / hand therapy clinic · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(保存療法の柱としてsplint・ROM運動・母指内転筋ストレッチ・関節モビを明示)
KineMedics Physical Therapy · en · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(手のひら向きで親指を後方に引く屈筋ストレッチ・等尺押し10秒×10回など家庭でできるプログラムを明示)
まえだ整形外科・手のクリニック(東京都杉並区/手外科) · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(母指内転筋ストレッチ+第一背側骨間筋輪ゴム+母指対立筋を提示、各10秒×10回・朝昼晩1セット推奨)
天王寺・あべの整形外科クリニック · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(両手のひらを上にして手首を交差し、水掻き部を外側へ開く母指内転筋ストレッチを明示)
リペアセルクリニック東京院 · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(保存療法の中でセルフストレッチとマッサージの並列を推奨)
シン・整形外科 綱島 · ja · clinic · 参照 2026-05-18
要約引用のみ(関節モビライゼーションを通じて滑り・回旋を整える保存療法の位置づけを示す)
Guides
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反対側の母指で前腕の屈筋群・伸筋群のトリガーポイント/手三里を順番に圧迫し、痛気持ちいい強度で各10〜30秒保持する道具なしのセルフ筋膜リリース。タイピング由来の前腕コリ・テニス肘/ゴルフ肘予防に。
同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ
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テーブル端に前腕を肘 90 度屈曲で置き、反対の手で『手関節の関節裂隙のすぐ近位=尺骨遠位端(小指側に出っ張る尺骨頭)』を母指と示指でつまみ、橈骨に対して尺骨を前後(背側⇔掌側)にゆっくりグライドさせながら、施術側の前腕を自動的に回内・回外する Mulligan 由来の self-MWM。橈骨手根関節牽引(手関節遠位の関節包減圧)とは別軸で、DRUJ そのものの関節遊び(joint play)を回復し、前腕の回内/回外 ROM 制限・尺側手首痛・前腕回旋時の引っかかり感を緩和することを目的とする。1 方向につき 6〜10 回/回内方向と回外方向で各 1〜2 セット。
輪ゴム指外転・伸展エクササイズ(手内在筋+指伸筋強化)
5指の爪近くに輪ゴムを掛け、ゴムの抵抗に逆らって指を外転・伸展させる能動的筋力強化。屈筋優位になりがちなデスクワーカーの手で、相対的に弱くなりやすい総指伸筋(EDC)・固有手内筋(虫様筋・骨間背側筋)・母指外転筋群を強化し、握力と指伸展力のバランスを回復する。