
手順 1
椅子に深く座り背筋を伸ばす。肘を90度に曲げて前腕を体の前で垂直に立て、手のひらを自分の顔側に向ける(手相を見るような向き)
Tips
- 肩をすくめない
- 肘は体側に軽く付ける
- 前腕は床に対して垂直
Tendon Gliding Exercise (5-Position Sequence)
肘を曲げて前腕を立てた状態で、指を「ストレート→フック→ストレート拳→テーブルトップ→フル拳」の5姿勢へ順送りでサイクルさせ、各姿勢を3〜7秒キープ × 5〜10回 × 1日2〜3回。指浅屈筋腱(FDS)と指深屈筋腱(FDP)を手根管内で差動的に滑走させ、腱と手指内在筋(虫様筋)の癒着・浮腫予防+滑走能維持を狙う。デスクワーク・タイピング・スマホ操作の合間にできる。

Muscle atlas
医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 関節、神経、筋膜などです。
target muscles
動作ガイド
ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

椅子に深く座り背筋を伸ばす。肘を90度に曲げて前腕を体の前で垂直に立て、手のひらを自分の顔側に向ける(手相を見るような向き)
Tips

【姿勢①ストレート(Straight)】指と親指をピンと伸ばし、手首から指先まで一直線にする。手のひらと指が同一平面
Tips

【姿勢②フック(Hook fist)】指の付け根(MP関節)はストレートのまま、第2関節(PIP)と第3関節(DIP)だけを最大屈曲して鉤型に。指先は手のひらに触れない
Tips

【姿勢③ストレート拳(Straight fist / Tabletop)】指の付け根(MP関節)を90度屈曲、第2・第3関節は伸展してテーブルの天板のような L 字。母指は人差し指基部に軽く添える
Tips

【姿勢④フル拳(Full fist)】全関節を最大屈曲して握りこぶしを作る。親指は人差し指〜中指の上に重ねる(決して指の中に巻き込まない)
Tips

【姿勢⑤ロング拳(Long fist / DIP 屈曲)】MP関節・PIP関節は伸展、DIP関節(指先関節)だけを屈曲して、指先で手のひらの上部を引っ掻くような形
Tips

姿勢①〜⑤を1サイクルとして、5〜10サイクル繰り返す。1日2〜3セッション(朝・昼休憩・夕方など)。連続使用 3〜4 週間で評価
Tips

反対の手も同様に行う。両手連続でも片手ずつでも可
Tips
呼吸
自然な呼吸を保つ。各姿勢で息を止めない(バルサルバ=血圧上昇回避)
回数 / 頻度
各姿勢 3〜7 秒キープ × 5〜10 サイクル × 1日 2〜3 セッション × 3〜4 週間
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肩こり / 首こり / 姿勢・猫背・胸郭
肩・首・前腕・目の疲れが出やすい人向けに、姿勢と作業環境を見直すための導線です。
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American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS / OrthoInfo) · en · clinic · 参照 2026-05-17
公的整形外科団体配布物・要点引用のみ
Wipperman et al. (2023, J Hand Ther) / PMC · en · academic · 参照 2026-05-17
n=80 RCT。5 姿勢 7 秒キープ × 10 回 × 1日3回 × 6週プロトコル。BCTQ症状重症度は治療群でベースラインから6週で有意改善(P<.001)だが、splint単独群との群間差は有意でなかった(単独効果は限定的=clinician-cited 確定根拠)。把握力・つまみ力で treatment 群が有意改善。有害事象なし
Ballestero-Pérez et al. (2015, J Manipulative Physiol Ther) / PMC · en · academic · 参照 2026-05-17
4 RCT 計 261 名のシステマティック・レビュー。標準保存療法に併用で症状重症度・機能状態が改善(メタアナリシスは異質性で不可)。有害事象報告なし
Bilgici et al. (2019) / PMC · en · academic · 参照 2026-05-17
n=70 RCT。腱滑走 5 姿勢を 7 秒キープ × 5 回 × 1 日 3 回 × 2 週で VAS(5.9→3.6)、把握力(23.0→24.9 kg)、BCTQ 改善(p=0.01)。有害事象なし
Medical News Today(医療レビュアー監修) · en · article · 参照 2026-05-17
5 姿勢サイクル + 3 秒キープ × 5〜10 回 × 1日2〜3回プロトコルの一般向け解説
Banner Health(米大手医療システム) · en · clinic · 参照 2026-05-17
シックスパック・テンドングライド(fingers spread を含む 6 姿勢拡張版)+ 1日2〜3回 を推奨
J Hand Surg Am (2020) · en · academic · 参照 2026-05-17
虫様筋は弱小筋(骨間筋の 1/10)だが筋紡錘豊富で MCP/PIP/DIP の感覚フィードバックに重要=腱滑走で虫様筋を含めて動かす意義の解剖学的根拠
StatPearls (NCBI Bookshelf) · en · academic · 参照 2026-05-17
虫様筋解剖と全指屈曲時に虫様筋の 79.4% が手根管内に migrate する超音波横断研究の参照 — 腱滑走の解剖学的妥当性
Guides
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虫様筋・骨間筋 内在筋ストレッチ(MCP伸展+PIP/DIP屈曲)
対側手の指を使い、伸ばす側のMCP(指の付け根の関節)を伸展位に固定したまま、PIP・DIP(指の中・先関節)を他動的に屈曲させ、虫様筋と骨間筋といった手内在筋を伸長する。タイピング/スマホで縮みがちな手のひら深部筋を解放する古典ハンドセラピィ手技。
正中神経 神経滑走エクササイズ(6ポジション)
手・手首・指の6ポジションを順に動かして正中神経を手根管の中で軸方向に滑走させ、神経内浮腫を減らして圧迫感やしびれを軽減する神経モビライゼーション。デスクワーカー・カーペルトンネル症候群(CTS)軽中等症の補助療法として用いる。
正中神経 テンショナー(神経力学セルフ・モビライゼーション)
立位もしくは座位で、頸椎・肩・肘・前腕・手首・指の6関節を同時に正中神経の張力方向へ動かし、両端から張力をかけたまま終端で2〜3秒保持→緩めるをリズミカルに繰り返すneurodynamic tensioner手技。既存のmedian-nerve-glide(slider:片端緊張・片端弛緩の交互動作)と異なり、tensionerは多関節同時緊張で神経実質に持続的張力を与える別軸プロトコル。
遠位橈尺関節(DRUJ)セルフモビライゼーション(尺骨 AP/PA グライド × 自動回内回外)
テーブル端に前腕を肘 90 度屈曲で置き、反対の手で『手関節の関節裂隙のすぐ近位=尺骨遠位端(小指側に出っ張る尺骨頭)』を母指と示指でつまみ、橈骨に対して尺骨を前後(背側⇔掌側)にゆっくりグライドさせながら、施術側の前腕を自動的に回内・回外する Mulligan 由来の self-MWM。橈骨手根関節牽引(手関節遠位の関節包減圧)とは別軸で、DRUJ そのものの関節遊び(joint play)を回復し、前腕の回内/回外 ROM 制限・尺側手首痛・前腕回旋時の引っかかり感を緩和することを目的とする。1 方向につき 6〜10 回/回内方向と回外方向で各 1〜2 セット。
輪ゴム指外転・伸展エクササイズ(手内在筋+指伸筋強化)
5指の爪近くに輪ゴムを掛け、ゴムの抵抗に逆らって指を外転・伸展させる能動的筋力強化。屈筋優位になりがちなデスクワーカーの手で、相対的に弱くなりやすい総指伸筋(EDC)・固有手内筋(虫様筋・骨間背側筋)・母指外転筋群を強化し、握力と指伸展力のバランスを回復する。
前腕伸筋群 セルフ筋膜リリース(フォームローラー)
テーブルや床に置いたフォームローラーの上に前腕背側(伸筋群側)を乗せ、肘から手首まで体重をかけながらゆっくり前後にローリングして、長時間のキーボード/マウス操作で過緊張した前腕伸筋群(橈側手根伸筋・総指伸筋・尺側手根伸筋)の筋膜トリガーポイントを自己解放するセルフ筋膜リリース。
同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ
腕橈骨筋ストレッチ(肘伸展+前腕回内+手関節掌屈+尺屈)
肘を完全伸展し、前腕を最大回内、手関節を掌屈+尺屈に組み合わせて、前腕橈側の腕橈骨筋(橈骨神経支配で唯一の肘屈筋)を起始-停止距離最大化で選択的に伸長する 30 秒×2〜3 セットの静的セルフストレッチ。
外側上顆 横断摩擦セルフマッサージ(Cyriax 法)
James Cyriax が提唱した深部横断摩擦マッサージ (Deep Transverse Friction, DFM) のセルフ版。テニス肘で痛みの中心となる短橈側手根伸筋 (ECRB) 起始部 — 上腕骨外側上顆前外側面 — を、反対側の中指で腱線維と直角に横切るようにこすり、慢性化した瘢痕組織と腱起始部の滑走性を整える狙いの手技。1 回 2〜5 分、軽い不快感が出る程度の圧で実施する。