Self­-StretchA Daily Self-Stretch Library探す →

マッギル・カールアップ(腹直筋等尺強化)

McGill Curl-Up

仰臥位で腰椎のニュートラルアーチを保ったまま、頭と肩だけを数センチ持ち上げて10秒保持する腰部負担最小の腹直筋・腹斜筋強化エクササイズ。マッギル・ビッグ3の1つ。

腰痛2 分3分以内やさしい仰向け器具:mat専門家由来
マッギル・カールアップ(腹直筋等尺強化)で主に伸びる対象部位の目安。体幹と腰背部の人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 背中、腰、腹部です。

体幹・腰背部背中、腰、腹部

target muscles

  • 腹直筋
  • 外腹斜筋
  • 内腹斜筋

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き腹直筋上部頭頚部の挙上アーチ腰の下の手と腰椎のすき間
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

ヨガマットや床に仰向けになり、片膝を立て、もう一方の脚はまっすぐ伸ばす。立てる膝は左右でセットごとに交代する。

Tips

  • 膝は90度ではなく自然な角度(約45度)で立てる
  • 立てた足裏は床にぴったりつける
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

両手を腰の真下(腰椎の自然な前弯のすき間)に手のひらを下にして滑り込ませる。指を組まず、手のひらを腰椎の下に置くだけ。

Tips

  • 腰椎の自然なアーチを手で感じる『センサー』として使う
  • 腰を床に押しつけて手を圧迫しない=腰椎屈曲を防ぐ最重要キュー
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

息を軽く吐きながら、頭・首・両肩を『1つの剛体ユニット』として数センチ(約5〜8cm)だけ床から持ち上げる。胸ではなく頭蓋骨を天井方向に持ち上げるイメージ。

Tips

  • 顎を胸に引きつけない(顎引きはニュートラル維持の範囲で軽く)
  • 首を後屈させない(あごを突き出さない)
  • 頭・首・肩は一体化させて動かす
  • 腰の下の手にかかる圧力は変えない=腰椎は動かない
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

その位置で10秒間保持する。保持中も腰椎は床から離れたまま、腹直筋上部の収縮を意識する。呼吸は止めず、浅く規則的に続ける。

Tips

  • 息を止めない(バルサルバ=血圧スパイク回避)
  • 10秒の間ずっと『腰の下の手の感触が変わらない』ことを確認
  • 腹斜筋にも軽い収縮を感じれば理想(拮抗的体幹コアアクティベーション)
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

ゆっくり頭と肩を床に戻し、20〜30秒休む。

Tips

  • 落とすように戻さず制御して下ろす
  • セット間は完全に脱力し腹筋を休ませる
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

ロシアン・デセンディング・ピラミッド方式で実施する:1セット目5回、2セット目3回、3セット目1回(各レップは10秒保持)。1セット終了ごとに20〜30秒休む。

Tips

  • 合計9レップ(90秒の等尺収縮)が1日量の基本
  • 強度を上げるときは保持時間ではなく『総レップ数』を増やす(例:6/4/2 → 8/6/4)
  • 週3〜5日、毎日でも可

呼吸

保持中は止めず、浅く規則的に続ける。息を吐きながら持ち上げ、保持中は自然呼吸、戻すときに吸う。バルサルバ厳禁。関連: [[headache-diaphragmatic-breathing-resonance-frequency]] の腹圧コントロール感覚を併用すると体幹剛性が高まる。

回数 / 頻度

5回 / 3回 / 1回(descending pyramid)、各10秒保持、セット間休息20〜30秒、週3〜5日

こんなときは行わない

  • 腰椎屈曲で痛みが増悪する急性腰痛(McKenzie 方向性嗜好が伸展の場合)
  • 腹部手術後の急性期
  • 頸椎ヘルニア急性期(頸部の挙上で症状増悪する場合)
  • 妊娠中期以降(仰臥位低血圧症候群リスク)
  • 腹直筋離開(妊娠後 2 横指以上)
  • 重度の高血圧(バルサルバ回避のため血圧コントロール後に実施)

Related tools

このストレッチと相性のよい準備

PR
  • 腰痛 / 股関節・お尻 / 肩こり

    セルフケア用品を選ぶ

    股関節・腰・肩まわりのセルフケアに使う道具を、無理なく取り入れるための導線です。

    提携リンク準備中

このセクションには広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載内容はストレッチの安全性と出典表示を優先し、紹介先の購入を前提にしません。

出典

8 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Effects of McGill stabilization exercises and conventional physiotherapy on pain, functional disability and active back range of motion in patients with chronic non-specific low back pain

    Ahmed et al., J Phys Ther Sci 2018 (PMC5908986) · en · academic · 参照 2026-05-17

    PMC open access / 結果要約引用のみ

  2. The McGill Approach to Core Stabilization in the Treatment of Chronic Low Back Pain: A Review

    medRxiv preprint 2022 · en · academic · 参照 2026-05-17

    preprint / 結論の要約引用のみ

  3. The McGill Big 3 For Core Stability

    Aaron Horschig DPT (Squat University) · en · clinic · 参照 2026-05-17

    DPT 監修記事 / 手順・ピラミッド方式の典拠

  4. Low Back Exercises: Stuart McGill's Big Three

    Pete McCall, ACE Fitness · en · article · 参照 2026-05-17

    認定団体記事 / 手順・代償回避の典拠

  5. Curl Up Exercise Progressions

    Rehab Connection (PT clinic) · en · clinic · 参照 2026-05-17

    PT 監修 / プログレッション 3 段階の典拠

  6. Stuart McGill Big 3: Chronic Back Pain Relief

    Petersen Physical Therapy · en · clinic · 参照 2026-05-17

    PT 監修 / 適用症状と禁忌の典拠

  7. The McGill Big 3

    Informed Safety · en · article · 参照 2026-05-17

    EMG プロファイル(腹直筋優位・腰椎屈曲最小)の典拠

  8. McGill Curl Up: Your Best Defense Against Lower Back Pain

    Nashville Chiropractor Clinic · en · clinic · 参照 2026-05-17

    従来クランチ/シットアップとの安全性比較の典拠

Guides

選び方ガイド

ガイド一覧へ

関連するストレッチ

同じカテゴリ

同じ悩みのカテゴリで見比べやすいストレッチ

似た部位

狙う筋肉や周辺部位が近いストレッチ

ラクダのポーズ(ウシュトラーサナ)膝立ち後屈

膝立ちから両手で踵を掴み胸骨を真上に持ち上げる古典的後屈ヨガポーズ。頸椎・胸椎・腰椎の3層伸展と腹直筋・大胸筋・腸腰筋・大腿直筋・前頸部筋群の前面チェーン同時伸長で、長時間座位による胸郭閉鎖・上位交差症候群を逆転させる。

1 分 30 秒ふつう

半膝立ち パロフプレス(抗回旋アイソメトリック・セラバンド水平押し)

片膝立ち(half-kneeling)でセラバンド/チューブの一端を体側方の中立アンカー(柱・ドアノブ・パートナー)に固定し、両手で胸の高さに保持したバンドを身体の正中前方へ水平に押し出し、外側へ引き戻されようとする回旋トルクに対して体幹を等尺的に抗回旋(anti-rotation)させる。物理療法士 John Pallof が考案し、Stuart McGill の『コア剛性(core stiffness)』モデルとほぼ一致する深層体幹トレーニングで、腹横筋・内外腹斜筋・多裂筋・中殿筋・腰方形筋が共同収縮して脊柱を中立に保つ。立位 plank 系の弓なり姿勢や反復クランチで腰椎にストレスをかけずに『動きを止める力(抗動作)』を学習でき、長時間座位で弱化したコア剛性と骨盤水平制御を 1 ポーズで再教育する。

3 分ふつう

キャット・キャメル(猫と牛のポーズ)

四つ這いで背中を丸める→反らすを繰り返し、腰椎・胸椎を圧迫なしで動かす腰のセルフモビライゼーション。デスクワーク後の腰のこわばり解消や運動前のウォームアップに広く推奨される。

1 分やさしい

同じ時間

同じくらいの所要時間で取り組めるストレッチ