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橈骨神経 グライド(神経滑走)

Radial Nerve Glide (Nerve Floss)

肩甲帯下制・肩内旋・前腕回内・肘伸展・手関節屈曲+尺屈・拇指屈曲を組み合わせた肢位で、肩甲帯の上下動を駆動源として橈骨神経を滑走させる神経モビライゼーション。橈骨トンネル症候群/橈骨神経の絞扼性ニューロパチー/頸椎症性神経根症(C6-C7)に伴う前腕後面・手背のしびれや疼痛緩和を目的とする。

手首・前腕1 分1分以内やさしい立位器具不要専門家由来
橈骨神経 グライド(神経滑走)で主に伸びる対象部位の目安。前腕と手首の人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 腕、前腕、手首です。

上肢・前腕腕、前腕、手首

target muscles

  • 橈骨神経(神経組織)
  • 回外筋(神経通過部)
  • 前腕伸筋群(隣接組織)

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き右肩甲帯(下制)頸部側屈(左)右前腕後面(橈骨神経走行)
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

立位または座位で、対象側の腕を体側に下ろす。

Tips

  • 肩はリラックス
  • 猫背にしない
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

拇指を手のひらの中に入れて握り込み、手首をゆっくり掌屈+尺屈(小指側)に倒す。これが神経末梢端のセット。

Tips

  • 拇指→手関節→指の順で組み立てる
  • 握り込みは強く握りすぎない
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

肘を真っすぐ伸ばし(ロックはしない、95% 程度)、前腕は手のひらが後ろを向くように内旋+回内する。

Tips

  • 肘はわずかにゆとり
  • 前腕を内側にひねる感覚
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

肩を内旋させ、腕を体からやや離して外転 20〜30 度に広げる。

Tips

  • 肩がすくまないように
  • 鎖骨を下げる意識
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

【スライダー(推奨)】 肩甲帯を耳から遠ざけるように下げる(肩甲骨下制)と同時に、反対側に首を傾ける。1〜2 秒キープし、肩を軽く挙げて戻す。これを 8〜10 回ゆっくり繰り返す。

Tips

  • 強度は痛み 10 段階中 2〜3/決して鋭い痛みは出さない
  • 肩の上下動を駆動源にし、手首側の角度は固定
  • リズミカルにゆっくり(往復 1 回 4〜6 秒)
6手順 6
手順 6の動き

手順 6

肩を下げた終端では、必要に応じて頭を反対側に倒し、神経張力をわずかに増やす(テンショナー要素)。痛みやしびれが鋭く出る位置は通過しない。

Tips

  • 遠位(手首)か近位(首)の片方ずつ動かすのがスライダー
  • 両端同時に張ると過剰刺激(テンショナー)→ 慢性例では避ける
7手順 7
手順 7の動き

手順 7

反対側も同様に行う。1〜2 セットで終了。実施後 5〜10 分以内にしびれ感が増悪する場合は回数・強度を半減する。

Tips

  • 1 日 1〜2 セットを目安
  • 改善が乏しい・5〜10 分以上症状が残る→ 中止して医療機関へ

呼吸

鼻からゆっくり吸い、口からゆっくり吐く。肩を下げる動作と呼気をシンクロさせると肩甲帯の脱力が促される。動作中は息を止めない。[[headache-diaphragmatic-breathing-resonance-frequency]] と組み合わせると交感神経過活動の鎮静が期待できる。

回数 / 頻度

片側 8〜10 回(スライダー) × 1〜2 セット/日

こんなときは行わない

  • 鋭い放散痛・しびれの即時悪化(即中止)
  • 急性の頸椎神経根症(受傷直後・激しい炎症期)
  • 頸椎椎間板ヘルニア急性期で四肢に脱力・反射低下を伴う場合
  • 上肢の手術後の急性期(術後プロトコル外)
  • 上腕・前腕の急性外傷後(骨折・脱臼・縫合後の固定期間)
  • 悪性腫瘍・帯状疱疹後神経痛など神経炎症急性期

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出典

9 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. How to Perform a Radial Nerve Glide with Precision

    Kruse Elite (DPT-led clinic) · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  2. Radial Tunnel Syndrome Pain Relief Exercises

    Hand and Wrist Institute (orthopedic hand surgery clinic) · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  3. Therapeutic Exercise Program for Radial Tunnel Syndrome (2024)

    AAOS OrthoInfo · en · academic · 参照 2026-05-17

    学会教育コンテンツ/要約引用のみ

  4. Radial Nerve Glides (2021)

    Sports Surgery Specialist · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

  5. Do 'sliders' slide and 'tensioners' tension? An analysis of neurodynamic techniques

    Coppieters MW, Butler DS — Manual Therapy 2008 · en · academic · 参照 2026-05-17

    Abstract 参照

  6. Different Nerve-Gliding Exercises Induce Different Magnitudes of Median Nerve Longitudinal Excursion

    Coppieters MW et al. — JOSPT 2009 · en · academic · 参照 2026-05-17

    PDF 取得不可(403)— 検索スニペット参照

  7. Comparative Effects of Neurodynamic Slider and Tensioner Mobilization on Sympathetic Nervous System: A RCT

    Journal of Bodywork and Movement Therapies 2024 (PMID 39274312) · en · academic · 参照 2026-05-17

    PubMed 抄録参照

  8. Effectiveness of slider and tensioner neural mobilization in upper quadrant pain: Systematic Review of RCTs

    Journal of Bodywork and Movement Therapies 2022 · en · academic · 参照 2026-05-17

    Abstract 参照

  9. Introduction to Nerve Flossing

    Evolve Chiropractic (DC-led) · en · clinic · 参照 2026-05-17

    要約引用のみ

Guides

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