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コッドマン体操(振り子運動・重力牽引パッシブ ROM)

Codman Pendulum Exercise

前傾姿勢で患側上肢を脱力させて自重で下垂させ、体幹のわずかな揺れで上肢を前後・左右・円運動の振り子状にスイングさせる。筋収縮ではなく重力と慣性で受動的に肩関節を可動させ、関節包・腱板の循環を促進しつつ凍結肩・腱板損傷後の早期 ROM を確保する古典的セルフリハ手技。EMG 研究では棘上筋 13〜17 %MVIC、三角筋・棘下筋は 10%未満で『収縮を最小化して受動可動する』原則がほぼ満たされる。

肩こり3 分3分以内やさしい立位器具:table-or-chair-for-support専門家由来
コッドマン体操(振り子運動・重力牽引パッシブ ROM)で主に伸びる対象部位の目安。首・肩まわりの人体模型

Muscle atlas

どこに効くか

医療診断ではなく、意識する場所をつかむための部位イメージです。主な焦点は 肩、胸、肩甲骨まわりです。

肩・肩甲帯肩、胸、肩甲骨まわり
その他関節、神経、筋膜など

target muscles

  • 肩関節包(前後方向)
  • 棘上筋(最小限の収縮)
  • 腱板群(受動的伸張)
  • 三角筋(弛緩維持)

動作ガイド

動きの流れ

ここでは、体の向き・支点・力を抜く位置を手順に沿って確認します。

体の向き患側肩関節下垂した上腕テーブルに置いた健側の手
1手順 1
手順 1の動き

手順 1

テーブルや椅子の背の前に立ち、健側の手をテーブル天板にしっかり置いて体重を預け、患側の腕は完全に脱力させて床方向にだらりと垂らす。

Tips

  • 健側で体重を支えるので両足は楽に立つ
  • 患側肩を意識的に下げる(肩甲帯挙上を抜く)
2手順 2
手順 2の動き

手順 2

股関節と腰から軽く前傾し、体幹を 45〜90 度ほど前に倒す。患側の腕が体幹の真下にぶら下がる位置をつくる。

Tips

  • 脊柱を丸めずヒンジで倒す(ニュートラル骨盤)
  • 腰痛がある人は前傾は浅め+膝を軽く曲げる
3手順 3
手順 3の動き

手順 3

肩・腕の筋肉を完全に脱力させたまま、体幹をごく小さく前後に揺らし、その遠心力で患側の腕が前後にスイングするよう導く。腕で『振ろう』としない。30 秒継続。

Tips

  • 腕は自重で揺れている感覚に徹する
  • 棘上筋の収縮を増やさないために、振幅は最初は 15〜20 cm 以内の small-diameter で十分
4手順 4
手順 4の動き

手順 4

次に体幹の揺れ方向を左右に変え、腕が体幹横方向(外転・内転方向)にスイングするように 30 秒揺らす。

Tips

  • 首・肩で持ち上げない
  • 対側の脇腹で軽く重心移動する
5手順 5
手順 5の動き

手順 5

最後に体幹で円を描くように動かし、腕が時計回りに円運動(circumduction)する 30 秒、反時計回りに 30 秒。痛みが出ない範囲で徐々に円の直径を大きくする。

6手順 6
手順 6の動き

手順 6

受動 ROM に慣れて痛みが減ったら、500 g〜1 kg 程度(水入りペットボトル可)を患側に軽く握り、自重+重りで肩関節に軽い牽引をかけて同じ 3 方向を行う。1.

Tips

  • 手で強く握ると上肢屈筋群が緊張するので、リストストラップや握り具を使うか軽く保持
  • 急性炎症期の人は重りは使わない

呼吸

鼻呼吸でゆったり吸って口から長く吐く。揺らしながら息を止めない(脱力を維持するための呼吸)。

回数 / 頻度

前後 30 秒 × 左右 30 秒 × 円運動 時計回り 30 秒・反時計回り 30 秒(計 2 分)/ 1 日 3〜5 セット。慣れたら 1 セット 3〜5 分に延長。

こんなときは行わない

  • 肩関節急性炎症期(強い安静時痛・夜間痛が強い時期)— 痛みが落ち着いてから開始する
  • 肩関節脱臼直後・骨折急性期で主治医から運動許可が出ていない場合
  • 腰痛・前傾姿勢が困難な人(代替として腹臥位ベッド端での lying pendulum を使用)
  • めまい・起立性低血圧で前傾姿勢が危険な人
  • 実施中に肩・腕にしびれ・しびれ感・腫脹・痛みの増悪が出た場合は即中止

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出典

9 references

このストレッチの内容は、以下の文献・公的情報を参照して構成されています。各リンクから一次情報を確認できます。

  1. Activation of the Shoulder Musculature During Pendulum Exercises and Light Activities (Long et al, JOSPT 2010)

    Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy · en · academic · 参照 2026-05-18

    abstract と他サイト経由スニペットの要約引用のみ

  2. Manual therapy and exercise for adhesive capsulitis (Cochrane Systematic Review, PMC10882424)

    PMC / Cochrane Database of Systematic Reviews · en · academic · 参照 2026-05-18

    結果と推奨運動の記述を要約引用

  3. Pendulum Exercises: For Shoulder Rehab

    Healthline (medically reviewed by PT) · en · article · 参照 2026-05-18

    手順・適応・注意点の要約引用のみ

  4. Management of Adhesive Capsulitis of the Shoulder: Home Exercises Program during COVID-19 Pandemic

    Scientific Research Publishing (SciRP) · en · academic · 参照 2026-05-18

    Codman 体操の在宅プロトコル記述を要約引用

  5. 肩関節周囲炎のリハビリに効果的!振り子運動のやり方と注意点を解説

    訪問リハビリのネクストステップス · ja · clinic · 参照 2026-05-18

    やり方・注意点を日本語監修ソースとして要約引用

  6. 五十肩(肩関節周囲炎)の痛みに効く3つの体操

    城内病院 リハビリテーション科 · ja · clinic · 参照 2026-05-18

    急性炎症期の禁忌・回数(10〜30 回)の記述を要約引用

  7. 四十肩・五十肩のリハビリ ~コッドマン体操~

    おがわ整骨院 · ja · clinic · 参照 2026-05-18

    1 kg 重り・3 方向×10 回×3 セット記述を要約引用

  8. コッドマン体操とは何ですか?|肩関節周囲炎(五十肩)

    Ubie 病気のQ&A(医師監修) · ja · clinic · 参照 2026-05-18

    定義・実施手順 4 ステップを要約引用

Guides

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